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魔法科高校〜黒衣の人間主神〜
追憶編
状況分析×反逆者
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怒りを抑えて言った。

「確かに我々は作られた存在かもしれんが、貴様に奉仕する義務はない」

「なっ!?」

「魔法師は人類社会の公益と秩序に奉仕する存在であって、見も知らない一個人から奉仕を求められようと貴様にその権利はない」

人類社会の公益と秩序に奉仕する。と言うのは『国際魔法協会憲章』の一節であり、魔法師以外である一般人でも知らされているフレーズだ。当然この男も知っているはずだ。

「貴様、私の権限で消してやろうか!」

服が少し高価なモノで、社会的地位があるからそういう風に言える。俺達は地位が高い奴であれど、俺達に指示を出す輩はいない。いるとすれば俺の部下ぐらいだろ。

「全く同じ大人としてそれはないでしょ。子供の前で恥ずかしくはないの?」

深夜がそう言ったら、名も知らない屑はハッとなり家族の方を振り返った。屑の子供達は、子供らしい潔癖性を以て、軽蔑な眼差しで屑を見ていた。明らかに動揺する屑に向かって更に反撃を入れる深夜。

「アンタは誤解しているようだけど、この国では魔法師の出自の八割以上が血統交配と潜在能力開発型よ。それも分かってないアンタみたいなのが、魔法師というキーワードを言うんじゃないわよ」

「ついでに言っとくが、俺達は大企業である蒼い翼の関係者。いくら貴様が社会的地位があろうとも、逆に俺が貴様を消してやってもいいんだぜ?」

蒼い翼と言った途端、静かになった屑野郎。やっと静かになったので、俺はこの建物内をスキャンし始めた。そしたら爆竹のような音が鳴り響いたので、これは敵が近くに居る証拠だな。ここに近づいて来る者は敵ではないな。足音は扉の前で止まったので俺と穂波さんで深夜と深雪の前に立つ。

俺は銃火器であるハンドガンで、穂波さんはブレスレット型デバイスで起動式を展開するのに十分なサイオンがチャージ済み。即時作動が可能な状態を長時間維持は難しい事だが、穂波さんのテクニックなら大丈夫だ。

「失礼します!空挺第二中隊の金城一等兵であります!」

警戒を保ちつつも、俺と穂波さんは緊張が少し緩んだけど警戒はした方がいい。深雪もドアの外からの声でホッとした感じだ。基地の兵隊が迎えに来たようだ開かれたドアの向こうにいたのは若い兵隊のようで全員『レフト・ブラッド』だった。まあこの基地はそういうのが多いんだろうな。

「皆さんを地下シェルターにご案内します。付いて来て下さい」

予想通りのセリフだが、俺の勘ではそこはヤバいと感じたので俺は言った。

「折角の申し出だが、俺らはこのままここに居させてもらう。俺らよりあちらの家族を地下シェルターに連れて行け。俺達は魔法師だから問題はない」

「しかし既に・・・・」

彼がそう言おうとしたが俺が手で止めた。

「基地内に敵がい
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