追憶編
元部下との会話×敵襲からの避難
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る者だしな。すると穂波さんが深夜に受話器を取り出した。相手は真夜からで、しかもこちらが連絡しようとしたらあちらから連絡して来たからだ。本来だったら仲が悪いはずだけど、今回の深夜と真夜の関係は良好で俺らが介入をしたからな。
「もしもし真夜?・・・・今一真さん達もいるわ。基地内のシェルターに入るという提案が来ているけど・・・・なるほど、真夜が手を回してくれたのね。でもそっちよりトレミーの方が安全だと思うんだけど?・・・・そう分かったわ。一度は避難するけど、何かあれば一真さん次第ね。それじゃ私達も避難するけど、トレミーに避難したらまた連絡するわ」
深夜が通話を終えた受話器を穂波さんに差し出す。
「奥様。真夜様は何と?」
穂波さんは受話器を受け取りながら当然のように質問をした。
「国防軍のシェルターに匿ってくれるよう手配したそうよ」
「では先程一真さんが受けた電話は・・・・」
「そう言う事でしょうね」
「しかしシェルターより、プトレマイオス2改に乗ってた方が安心なのでは?」
「私もそう思ったけど、一度目だけは国防軍に頼ってみるのも良いのでは?と真夜がそう進言したらしいわ。一真さんが基地内が危険と判断したら、即座にトレミーに避難するとの事。いいかしら?」
「了解した。トレミーは海中から空中に出て、沖縄空中にて待機。その間、隊員達の出撃準備を完了させるさ。一度は国防軍に頼るのもいいが、軍内部に裏切り者が出るはずだからな。とりあえず真夜の言う通りにしてみるから、俺は風間大尉に連絡をする。その間に準備をしてくれ。蒼太達はいつでもビットや銃での攻撃が出来るようにな」
俺は風間大尉に連絡したら、迎えの車がそちらに向かったと聞いた。一度目はそちらで頼るが、二度目は俺らが介入するからと付け足した。迎えの車が来る間、蒼太達は戦闘服に着替えた。とはいえ半袖にジーンズだけど、防弾防刃で帽子を被っていた。ISのヘッドギアを応用した物で、量子変換でビットを操る事が出来るしISの兵器も使用可能。基地から迎えの者はジョーだった。
「一真、待たせたな!」
「タイミングがいい。さっさと行くぞ!ジョー」
数回しか会っていないのにこんなに打ち解けているのは、拳と拳で語り合った仲みたいな感じだ。俺を見た後、深夜や深雪達を見たら姿勢を正しくしていた。
「風間大尉の命令により、皆様をお迎えに上がりました!」
「ご苦労様です。案内をお願いします」
「ハッ」
必要以上に張り切った声で、口上を述べた上等兵に深夜が応えた。俺達は、ジョーが乗ってきた車に乗って発進した。荷物はトレミーに送ってあるから問題ない。道路は避難する市民で溢れ返り、立ち往生した車のクラクションと人々の怒号で混沌の坩堝かしている。
島中
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