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魔法科高校〜黒衣の人間主神〜
追憶編
基地見学×組手
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会話も聞いていた事も。伍長には先程までの余裕がないが、躱すのも飽きたから反撃をしよう。軽くして、それを躱しながらカウンターを使ってきた伍長だったが、それを余裕でカウンター返しをして踏み込んだ時には終わっていた。

俺の右肘が突き刺さったからだ。『ぐぁっ』と呻き声を上げて二歩、三歩とよろめく伍長。大尉からの『そこまで!」』がなかったらトドメをさしていた。手当を受けた南風原伍長と俺が握手してから、蒼太から受け取った飲み物を飲む俺。周りには手荒い称賛を受けるから、握手したと同時に深雪がいる所にな。

「お見事としか言いようがありませんな。彼はこの隊でも指折りの実力者なのですよ」

「まさかここまでとは。何か特殊な訓練でも受けているのですかな?」

上から中尉と大尉が、蒼太から渡された飲み物を飲んでいる最中だった。俺の実力は知っているが、周りにはこの外史の住人だからあえてその質問をしてきた大尉。

「特殊な事ですか?特に何も。織斑家と大きな伝手があるくらいですよ」

「ほぅ・・・・」

伝手というより、俺が半世紀前に軍人だったという事は言えない。半世紀前、人間だったらこんなに若くない。大尉は表では納得していないが、裏では納得しているだろうな。

「しかしこのままでは恩納空挺隊の面目は丸潰れですな・・・・もう一手、お付き合い願えませんか」

表での詮索はしない代わりに、大尉はそう言ってきた。まあ俺だったらそう言うかもな。部下が一般人にやられると『面目が立たない』だし。誰だろうなと思ったらある者が大きな声を上げて言ってきた。

「自分にやらせてください!」

そいつは桧垣上等兵だった。俺に一度負けたから、報復のつもりか?そしたら上等兵は雪辱とか言っていたが同じじゃん。まあいいが、相手は魔法を使ってくるはずだ。

「ふむ・・・・一真さん。本人はこう言っているが、付き合ってもらえないだろうか?桧垣上等兵は若いながら、南風原に劣らぬ猛者だ」

「まあいいでしょう。あの時みたいに瞬殺されなければいいのですが、お相手しましょうか。蒼太、これを持っていろ」

俺が飲んでいたドリンクを蒼太は持った。桧垣上等兵は、腰を落として両手を前に掲げて俺を窺い見るようにしていた。腰を落としている相手であるが、俺は自然体として立っていた。そして挑発をした。手を突き出してこっちへ来いという挑発を。上等兵の身体が膨れ上がったと思ったら、一個の砲弾のようにこちらへ来たので軽く躱してやった。タックルを躱して距離を取った。

「桧垣、気を引き締めて行け!」

どうやら俺の空気が変わった事に気付いたようだ。辺り一面が暗くなったと思うが、これは俺が相手にプレッシャーを放っている。俺は左腕を掌を相手に向けた。桧垣上等兵の全身筋肉が、再度膨れ上がったと
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