追憶編
作戦開始×表と裏での事情聴取
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潜水艦が攻撃と同時にセラヴィーで捕獲したと。まあ伊江島付近に、打ち上げていた潜水艦内にいた船員全て捕獲しました。少将の思った通り、大亜のだと思いますけどね」
「表では潜水艦は偶然発見し、魚雷を落とした後に浮力魔法により潜水艦を持ち上げて伊江島に打ち上げといた。と国防軍の報告書ではそう書いといてくれ。極秘情報が多いんでね」
話をするのは、俺と風間大尉に周りを見渡していた深雪も話に加わり当時の事を話してた。魚雷についてもで、攻撃された要因はあるか?と聞かれると本来だと穂波さんがキレそうになって反抗した態度を見せるんだったか。まあこちらの知り合いだし、穂波さん自体も記憶共有者だからそんな事はない。魚雷目的は俺達を拉致でもしようとした。
「拉致とは、すると魚雷のタイプも分かると?」
「まあな。あれは発泡魚雷だ。化学反応で大量の泡を長時間作り出す薬品を弾頭に仕込んで、泡に満たされた水域だとスクリューが役立たなくなる。船に当たっても問題はなかったが、転覆して相手を足止めして事故を装って乗組員の捕獲だと俺はそう思う。フェルト、分析結果は出たか?」
今トレミーと通信できる状態になっているが、やはりあの魚雷は発泡らしいな。それにクルーザーの通信機器を妨害しようとしていたらしいが、俺らのは暗号通信できるし妨害しても無駄。
「と言う事何で、俺らからの情報提示はここまでだ。深夜と穂波さんは船内にいたし、予想はしていたからな。あとはそちらで潜水艦の船員から聞き出してくれ」
「分かりました。では私はこれで失礼させて頂きますよ、織斑少将」
「その呼称は他では呼ぶなよ?俺の事は名前で呼んでほしい。元部下であろうとも、今のお前は国防軍の者だからな。まあ俺らの敵にならないよう願うが、見送りは俺と深雪でするから深夜と穂波さんはここにいてくれ」
大尉の見送りを俺と深雪がする事になったが、黙ったままとなっても脳量子波で会話をしていた。俺らと一度宣戦布告して敗戦した事を謝罪してきたが、もう忘れた事だと言った。俺らがCBメンバーと言う事も内密になと釘を刺した。
表の通りに車が止めてあったが、俺は軍人の一人に見覚えがあった。昨日の夕方辺りに、喧嘩を売ってきた『レフト・ブラッド』の不良野郎だった。
「なるほど」
あの不良軍人が驚愕していたので、風間大尉はすぐ訳知りで頷いた。
「ジョーを殴り倒して、頸と胴体を切り離した幻覚を見せた者がいた。と聞いてましたが、まさか一真さんだったとは」
「まあな。あれは精神干渉系統だよ。元造の『死神の刃』を俺独自に改良した」
「なるほど、元造もですか。桧垣上等兵!」
怒鳴りつけたような大声で、名前を呼ばれて昨日の不良軍人はビクッと身体を震わせた。強い視線を向けられ、慌てて風間大尉の前
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