追憶編
プライベート・パーティー
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「俺、深夜の夫だから叔父さんになるのか。少し微妙だな」
「失礼しました。お兄様」
「お父様は気にしないと思うわよ。まあ最初言われたらショックを受けたと聞いたわ」
「深雪。それは言わない約束だろ」
深雪は、ふふふと笑って誤魔化すが俺にとっては結構気にする。最初会った時はまだ覚醒前だったからか、叔父ちゃんと呼ばれていた時が一時期あった。覚醒後はお兄様と呼ぶようになったけど、まあこの歳で叔父さん呼ばわりはなぁ。
四葉家も黒羽家も、記憶共有者の集まりみたいなもんでよかった。俺と娘の深雪の歳については把握済みだからなのか、正史とは違い深雪を強い対抗意識を持っていない。正史での深雪と亜夜子に文弥は、たった三ヶ月違いだから昔から亜夜子は深雪に対してライバル心を向けて来た。なので深雪は、黒羽家との付き合いが苦手だと知った。
二人とも可愛いらしい衣装を着ている。文弥は外だと暑くないか?と思う程のだが、冷房が効いているのだろ。カジュアル風にアレンジされていても、メスジャケットにカマーバンドまで着けている。プライベート・パーティーだからそれは気合入れすぎなのでは。
亜夜子は通常運転というか、リボンとフリルと飾りボタンをふんだんに使ったワンピースに、膝上のソックスとリボンがあしらわれたローファー。綺麗に巻かれた髪を飾っていて、フリルで縁取られたヘアバンド。他人の趣味を文句までは言わないが、夏のリゾートには似合わないなと思った。
二人の服装を見て、気合入れすぎなのは俺の気の所為だろうか?そしたら蒼太と桜花に沙紀は、プライベート・チャネルで同感だと言ってきた。脳量子波だと深雪や深夜に黒羽家の3人に聞こえるからな。深雪にも聞こえるかと思ったがオープンではない。本人達も親である貢も喜んで着て(着せて)いるのだから、余計な世話だとは思うが。
貢の自慢話は、脳量子波で聞いてるがまだ止まんないらしい。深夜もだけどここまで親バカとは。亜夜子はピアノコンクールで入賞したとか、文弥は乗馬の先生に褒められたとかだったが、一応設定らしいから語るしかないのだと貢から脳量子波での事だった。まあ俺ら脳量子波で繋がっている人間以外はこの外史での住人だ。小説のキャラクターと見た方がいいと思うが、別から見たらNPCくらいか。
「ところでお前らはどこまで知っている?」
「と言いますと?」
「そうだな『今はどの辺りとかな。お前らの立ち位置として』俺らの事とかな」
「そうですね。お兄様は深夜叔母様の夫であり、四葉家の次期当主と言われています。1番目は深雪姉様で2番目は文弥ですね。そして・・・・」
ここからは脳量子波での会話という事だったけど、大企業である蒼い翼CEOで零家現当主の零達也に零雪音。裏ではソレスタルビーイングの総司令官と
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