追憶編
プライベート・パーティー
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遊び尽くしたトレミークルーは別荘で留守番となり、俺達と蒼太達はとあるホテルに来ていた。バカンスに来ているけど、招かれては断る理由がないのでお呼ばれされた。深夜にとって、従弟に当たるそうだが招待主は黒羽貢。黒羽家現当主で妻は他界している。
別荘で俺と蒼太達はそれぞれ準備していて、深夜と深雪は穂波さんがいる。別荘で準備してから、俺の車で行く事になっている。時間になったので俺らはリビングに集合、俺と蒼太はスーツで桜花と沙紀はドレスを着ている。
深夜と深雪はもう少し時間がかかると脳量子波で連絡来たが、こういう時に使うなよと思った。一方深夜と深雪は、お揃いのドレスを着て髪をセットしていた。一応深夜の娘となるので、髪型は深夜そっくりとなり、深夜も深雪も黒髪だから問題なさそうだけど穂波さんにチェックをさせていた。
「奥様にお嬢様、そろそろお時間ですよ」
「分かってます。ですが念入りにしておくのも女の武器でしょ?」
「それに、化粧や髪飾りとか選ぶ時間がかかる事はお父様も知っています。まさか今夜パーティーがあるとは知りませんでした」
「それはしょうがないわよ。わざわざ貢からの招待に断る理由はないし、それに今夜あるのは知っていたわ。一真さんも知っていたのよ?だからトレミークルーの人達も夕方まで遊んでいたんだし」
「そろそろ別荘を出るお時間になります。それでは参りましょうか」
俺達の元に来た深夜と深雪で、瓜二つにしか見えないが奏の娘とはいえ、この外史では深夜の娘だからな。カクテルドレスに、髪留めとネックレスを付けている位置も深夜と同じにしている。この中にいる者達は皆、今夜のお呼ばれで文句ないが明日の夜だったら今日は凄く遊んでいたよ。
まあ表では文句ないが、裏ではそう思っているに違いない。俺や穂波さんもそうだが、鋭い目を持っている者はこの世に多いと聞いている。俺達は仲間であり家族だからこそ心の内を知れるが、一目見ただけで表情を読む者も今夜のパーティーにいるかもしれない。
「そんじゃ、皆準備完了だから俺達も行くか。イアン達、この別荘で何してもいいが片付けはちゃんとしろよ?」
「分かっておる。その為にワシらを呼んだんだろう」
「歳はイアンさんより下だけど、楽しんで来て下さい。皆さん」
「うむ。遅くなるようだったら電話するんでな、では行ってくる」
俺らは、暗い夜道を車でパーティー会場まで向かった。車は黒塗りにしてあるし、俺の車はただの車ではなく金属生命体トランスフォーマーで、何でも変身できるスナイプ・ゼロ。別荘に来るまでだとワンボックスカーだったが、今はスーツにドレス姿だからな。
パーティー会場に到着したら車はホテルの者に任せるが、アイツと会うのは久しぶりかもしれない。前当主の重蔵は死んだかは知らん
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