第三十二話 Noah's Park
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ことをずっとルインとは違う視点で見守っていたからだろう。
ルナ「なれるさ、きっと。エイリアなら、こんなに頑張ってんだから」
エイリア「ありがとう。ルナにも素敵な人が現れるといいわね?」
ルナ「そりゃあ皮肉のつもりか?」
エイリア「さあ、どうかしら?あ、でもアクセルがいるものね」
ルナ「は?何でアクセルが……」
疑問符を浮かべながらエイリアに尋ねようとするが、それよりも前にアイリスからの通信が入る。
アイリス『ヤコブ周辺施設にてイレギュラー発生!地域のハンターは現場に急行して下さい!!』
警報とアイリスのアナウンスがけたたましく響く。
ルナは歴戦の戦士らしく、エイリアはベテランのオペレーターらしく、すぐさまそれぞれの持ち場についた。
エックス達はこの日、ノアズパークにいた。
ガラパゴス諸島に位置する公園。
ヤコブ計画に携わる者が休息を取るこの施設でエックス達もまた、僅かな休日を過ごしている。
豊かな自然を持つ島は、熱帯の暑さを持ちながら同時に涼しくもあった。
滝から勢いよく落ちる水は爽快で、洞窟の中はとても冷え切っている。
洞窟は真っ暗というわけではなく、発光能力を持つバイオロイドの仄かな光に照らされて幻想的な光景を顕していた。
はしゃぐアクセルに苦笑するエックスと喧しそうにアクセルを見遣るゼロ。
そしてしばらくして、見慣れた姿を発見した。
ゼロ「ホーネック」
かつてはゼロの部下であったエクスプローズ・ホーネックはゼロ達の姿を認識すると、親しげな笑みを浮かべた。
ホーネック「エックス隊長にゼロ隊長、それにアクセルまで…隊長達は今日は休みなんですか?」
エックス「今日はね、明日からはまた警備だよ。」
ホーネック「そうですか…俺は午後からです。時間があるから少し気分転換に散策をしてたんです。」
アクセル「大変だね」
ゼロ「大変だじゃないだろう。お前、警備任務の報告書を出したのか?」
アクセル「あ゙…」
ゼロのツッコミにアクセルは冷や汗をかいた。
昨日の報告書をまだ出していないのである。
そしてエックスはゼロを呆れた視線で見遣る。
エックス「人に注意する前に自分はどうなんだいゼロ?俺は既に提出したけど」
ゼロ「…エックス」
エックス「自分の仕事くらい自分でしてくれ」
以前気軽に引き受けてルイン共々エライ目に遭った。
その教訓を活かしてゼロの頼みを拒否する。
愕然となる人、1名追加。
3人は愕然と憮然と苦笑いに包まれた。
エックス「(平和だな…)」
そう思った
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