追憶編
散歩×正当防衛
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になってたらしいが、生憎ここの四葉はそういう考えを持っていない。
蒼太達はある意味で『ボディガード』に近いが、俺らは余り縛らないようにしているし、金銭的な報酬や俺達と一緒に遊んだり運動をしたりと行動は自由だ。護衛対象である俺らが命令がない今は自由行動している。
と考えながら進んでいたら何かに当たったようだ。後ろを見ると、肩を当てられた人が俺を見ていた。コイツらは民間人ではないからか、軍人のように見えるが軍服をだらしなく着崩していた。黒い肌をしているから、コイツらは『取り残された子供達(レフト・ブラッド)』だな。
二十年戦争という世界大戦の激化で、沖縄に駐留していた当時のアメリカ軍がハワイへ引き上げた際、取り残された子供達。大半は親に捨てられたのではなくその父親が戦死をした為、多くは米軍基地を引き継いだ国防軍の施設に引き取られて育ってそのまま軍人になったと聞く。それがコイツらな訳か。
『お父様。如何致しましょうか?』
『ぶつかったのは俺だ。ただコイツらは、謝罪した所で許さないはず。特に俺を叩いて、深雪を連れ出そうとすると俺は思んで俺から離れるなよ?』
『了解です。何かあったらすぐ近くに蒼太さん達がいるそうですので』
連絡早いなぁーと思ったが、確かに近くにいるな。コイツらは勇猛な兵士として、国境防衛の任務を立派に果たした。その子供達も軍人になった者が多いが当人達というより第二世代の者達は、素行が良くない者が多いから気を付けるべし。
それが、今の沖縄観光に関するプライベート・サイトに共通して掲載されてる注意書きだ。俺より身長が高い大男の後ろには、同じく軍服を着崩した同じくらいの体格を持つ男らが二人。ニヤニヤとして見ている矛先は、先程まで俺の横にいた深雪を見ていたようだからか深雪を俺の後ろに来させた。深雪にとっては大きな背中と思えたのだろうな、父親の背中というのは子から見たら大きいと思うだろう。
「ぶつかったのは悪いと思っているが、その目線は何だ?」
「あぁ?謝罪がそれかよ、だったらお前を叩いてその女をもらうぜ。こちとら遊び足りないのでな」
「おいおい。軍人がその発言をするのは不味いのではないのか?だったら尚更謝罪何かしないつもりでいる。それと後ろの二人は声も出ないようだが、さてはチキンか?それともただの木偶の坊か」
「てめえ。そこまで言うならやるか?こちとら民間人や観光人が沢山いて苛ついていた所だ」
「地面に頭を擦りつけて土下座をするのなら、青痣くらいで勘弁させてやる!」
「土下座、ねぇ・・・・そういう意味なら頭でなく額をという意味だ」
前触れもなく、俺は目に見えない速度で俺は男に殴りかかった。大人対大人だけど、俺から見たらまだまだガキだなと思った。年長者を舐めないでほしい所
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