第7話 蟻の思いも天に届く、故に士郎は一子を押し上げる
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・・・・・・え、え、えぇええええええええええ!!!?ジャ、ジャンヌさんんんんん!!?」
実に予想通りの反応だった。
−Interlude−
「じゃ、じゃあ、モグモグ、ジャンヌさんは、モグモグ、士郎さんと同棲、モグモグ、してるのね?」
「はい、そうですよ。後口に入れたモノを片付けてから喋った方がいいと思いますよ、一子さん」
あはは、ゴメンなさーいと言う返事をする一子。
それにしてもあっさりと認めるジャンヌ。否定も誤魔化しもしないと言うのはなかなかどうして、士郎一途であろうか。
「それにしてもジャンヌさんの料理、すっっっごくおいしい!士郎さんも毎日こんなおいしい料理を作ってくれる恋人さんがいるなんて、うちのファミリーの皆が知ったら絶対羨ましがられますよ!」
「有難う御座います。けれど、私より士郎の作る料理の方が断然おいしいんですよ?」
「えぇええ!?そうなの?!」
「ええ、お嬢様の料理の師匠は若ですからね」
「俺は一応小料理屋も開いてるから、時間が合えば食べに来るといいよ」
美少女3人が食卓にて朝食を食べてる時に、1人だけ台所に行ってきた士郎が戻ってきた。
「で、でも、こんなに美味しい料理よりもさらに上だなんて高いんじゃないんですか?」
「いえ、食材は事前に予約を取っていて注文でもされない限り、ありふれた食材なんです。後は士郎の腕次第という事ですよ」
そうなんですかーと、返事をする一子。
「それより2人とも、そろそろ学校の時間なんじゃないのかい?」
「「え?」」
そう言われてジャンヌと一子は2人して時計を見上げる。
「え?あれ?もう、こんな時間!?まずいよジャンヌさん。こんな時間じゃ、ここから学校までで間に合わない!!」
「確かに普通の方法じゃ、間に合わないですね」
予想もしていなかった客人との邂逅に、ついつい楽しく談笑しつつ朝食をした結果、今からは全力で走ったところで遅刻確定の時間帯だった。何せここは冬木市で学園は川神市にあり、隣の市の上、残り時間が15分しかないのだった。
あわわわわど、如何しよう?とチワワの様に小刻みに震える一子。
「取りあえずこれお弁当な、一子ちゃん持っていない様だから作っといたよ」
「あ、有り難う御座います!!・・・じゃなくて!そんな呑気にしてる場合じゃないんですよ!?」
このままじゃあ―!と、頭を抱えてちょっと泣きべそをかく一子。遅刻するくらいでこの反応、そんなに厳しい罰でも待っているのだろうかと思い浮かべる士郎。
「兎に角玄関に行って靴を履きましょう。話はそれからですよ」
「そ、そんなのんびりと!」
「先ほど、私は普通の方法ではと言ったんですよ一子さん
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