コラボ編:ハロウィーン祭り準備期間四日目
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「……時間稼ぎってそんなことじゃねぇよ!」
軽くつっこみを叫び入れると、木々を伝ってジャンプをしてミヤビが居る氷の床に着地する。
「翔夜!?」
「お前何してるんだよ!!時間稼ぎってのはあの場所から逃がすなって事だったんだよ!!」
「……それ、ちゃんと説明しない翔夜が悪」
「それは今から反省する!よし、反省終わりっ!」
「早」
ミヤビのつっこみを軽ーく受け流すと、翔夜は切り札をストレージから取り出す。
それは、超弩級の剣だった。
「重っ!!」
翔夜は持った瞬間、体勢を崩しそうになったが、ミヤビが即座に氷で固定してくれたお陰で落ちて終わり、なんて事にならなかった。
「何それ?それが切札?」
「おう。剴皇剣ラグナ・ロック、一撃の威力はどんな物でも破壊する!……ま、耐久値と破壊力が大きい代わりに、重てぇのが難点だがな」
要するに、ガルパニレベルの重さと思ってもらってもいい。と言うかガルパニって重さの概念あるのかな?
「とにかく、コイツを彼奴に振り下ろしゃ終わりよ!」
「なら、何故最初に使用しなかった?使ったなら、一発KO」
すると、翔夜は一瞬ピタッ、と止まった。
「は、はは……何の事かなミヤビ君。俺は忘れてた訳、なな、無いじゃないか」
「忘。後でお仕置」
ミヤビが心まで凍る目線で背中を見ると、翔夜は前を向いてパンプキン・ザ・クラウンを見据える。
「……あの、ミヤビサン?」
「何?」
「……予想以上に早いんで止めて貰えません?」
「………」
何か微かに溜め息を付けられた様な気がしたが、すぐに氷の床から追加で氷が放たれ、パンプキン・ザ・クラウンの動きを封じ込めた。
「よっしゃあ!一丁殺ってやるぜぇえええええ!!」
「早」
何か当たりが強いミヤビの声と同時に氷の枷が壊れ、翔夜はパンプキン・ザ・クラウンに向けてジャンプした。
「<祖は闇、祖は光、全てを壊す破壊の聖剣よ、今一度、我に全てを砕く力を!>」
すると、剴皇剣ラグナ・ロックがガルパニレベルに巨大化し、大きく大きく振り上げられた。
「<破壊の戦争(ラグナロク・ブレイク)>!」
そして、強大な剣は仮想の重力に従い、そのスピードを速め、パンプキン・ザ・クラウンに激突した。
「ヴルォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」
パンプキン・ザ・クラウンは叫び声を上げてそれを防ごうとしたが、破壊の聖剣には鉈など紙のように切り裂かれ、パンプキン・ザ・クラウンはささやかなHPをオーバーキルで倒された。
「いよっ、と」
翔夜は地面に降りて、ラグナ・ロックをストレージに戻すと、ミヤビが戻ってくる。
「………」
そして、まだ冷ややかな目は翔夜に突き刺さったままだった。
(どうしま
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