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魔法少女リリカルなのは〜"死の外科医"ユーノ・スクライア〜
本編
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・出ました。ミッドチルダの次元空港にガジェット・ドローンが出現したそうです!!」
「なんやて!?」
「でも妙なんです。このガジェット・ドローン、機動6課時代と全く変化がないみたいです。外見も性能も2年前のまま、どういうつもりでしょうか?」
「たぶんやけど、挨拶代わりのつもりやろう。以前もスカリエッティは管理局の内情を知っとった。恐らく、自分を逮捕した機動六課のメンバーが再集結したことを知って、挨拶代わりにこの事件を引き起こしたってところやね」
「そんな!!そんなことのために!?」
「とにかく、スクランブルや!!すぐに、スターズとライトニング全部隊に出撃要請を!!私たち特務6課の初陣や!!一人の犠牲者も出したらあかんで!!」
「了解!!」
それからすぐに、次元空港にスターズ、ライトニングの全部隊が出撃した。
2年前と同じように
AMF
(
アンチ・マギリンク・フィールド
)
が張り巡らされていたが、機動6課時代のメンバーはすでにAMF状況下での戦闘には慣れっこだし、AMFの影響を全く受けない戦闘機人も戦闘に参加していたため、今のところは一人も犠牲者を出さずに迅速に対応できていた。彼女らの実力が、この2年間で急激に上昇しているのに対し、ガジェット・ドローンの性能が2年前のままだったということもあり、何事もなく、このまま事件は終息すると思われていた。
だが・・・・・。
「エリオ君!!民間人の子供が!!」
親とはぐれてしまったのか、5、6歳位の女の子がガジェット・ドローンに襲われかけていた。
「まずい!!ストラーダ!!」
<Sonic move>
エリオは瞬時に高速機動の魔法を使い、子供を連れてガジェットの目の前を通り過ぎた。
(良かった。この子は無事だ)
しかし、子供を助けられたことに安堵し、ソニックムーブを解いてしまったのは失敗だった。
次の瞬間、エリオは複数のガジェットに取り囲まれてしまった。
(まずい!!囲まれた!?)
まさしく、四面楚歌。対してエリオは子供を守るために片腕が使えない。まして、エリオの武装は諸手で使う槍である。
連発してソニックムーブを使うことはできない。そして、エリオは敵の攻撃を強固な盾で防御するのではなく、高速機動により回避することを得意としているため、まさしくこの状況は絶体絶命であった。
「エリオ君!!」
キャロの悲痛な叫びがこだまする。
(やられる!!)
エリオは己の死を連想し、せめてこの子だけでも守ろうと、覚悟を決める。
しかし、いつまでたっても、明確な死は訪れなかった。
なぜなら・・・・・・・。
「自分を盾にして子供を守るなんて、さすがッスね」
ウェンディと同じ口調だが、明らかに違う声
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