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魔法少女リリカルなのは〜"死の外科医"ユーノ・スクライア〜
本編
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ヴィータの方も、飛びかかってくるウェンディと狙撃の対処に精一杯でそのまま飛んで行ったライディングボードに意識を向ける余裕がなかった。
さらには、ティアナの幻覚はエリアサーチでも本物と区別が付かないほど精巧で、ライディングボードにへばりついていた本人の方も、魔力探知に引っかからないよう、最大限に魔力を抑えていたという徹底ぶりであった。
そこから、カートリッジシステムの最大の利点である『瞬間的かつ爆発的な魔力増幅』を利用して、魔力をほぼ零状態から一気に全開状態まで持っていき、攻撃に移ったのである。
「ありがとうございます、なのはさん・・・」
「こら、なのは!!なに、あっさり引っかかってるんだよ!!」
「そう言う、ヴィータちゃんだって、気が付かなかったじゃない」
「うぐっ!!そうだけど・・・」
「とにかく、今日の訓練はここまでだよ。みんなストレッチしっかりやって、体を休めてね」
「「「「「はい(っス)」」」」」
それから、みんなはシャワーを浴び、昼食を食べるために、食堂に来ていた。
「いやー。にしても、今回のティアの作戦、がっちりハマってよかったね」
相変わらずの山盛りパスタを食べながら、スバルが話しかける。
「当然でしょ。昨日あんなに打ち合わせして、念入りにシュミレーションを繰り返したんだから」
「そうっスよ。特にあたしのライディングボードとティアナのフェイクシルエットが今回の作戦の肝だったっスからね、ライディングボードを上手くヴィータ副隊長に悟られないようになのは隊長に向かって放つときなんか、冷や汗もんだったっスよー」
「ディエチも今日はお疲れさま。大変だったでしょう?いつもあたしと二人でやっている援護射撃を全部あんたに任せちゃって」
「問題ない。元々あたしは狙撃特化型の戦闘機人。あれくらいの狙撃戦くらいは造作もない」
「相変わらず固いな、ディエチ・・・。それよりもスバル。さっきの模擬戦、いくらあたしとお前の役割が、あくまで陽動とはいえ、なのは隊長にあっさりとやられすぎだろ」
「ひどいよ、ノーヴェ!!これでも、あたしは精一杯がんばっているんだよ!!」
他愛のない会話が続き、少女たちは昼食を嚥下していく。
それは、何処にでもある、平和な光景だった。
しかし・・・。
<ヴィー!!ヴィー!!ヴィー!!>
平和な喧騒をかき消すように、警報ベルが鳴り響く。
「っ!!ティア、これって」
「第1級警戒警報!!みんな急いで作戦会議室へ!!」
「「「「了解(っス)!!」」」」
その頃、作戦会議室では、八神はやてとシャリオ・フィニーノが現状の解析をしていた。
「シャーリー、この警報はなんなんや!?」
「今、分析しています!!・・・・・
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