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魔法少女リリカルなのは〜"死の外科医"ユーノ・スクライア〜
本編
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ということでしょう」
「そ、そんな!?でも、わたしたちに一言もなくいなくなったってことは、やっぱりユーノ君、孤独を感じて・・・」
「君たちは、彼を孤独に追いやったとか言いいますけど、男目線の意見を言わせてもらえれば、男なんて、言ってしまえばそんなものですよ。誰にも知られずに、急に一人になりたくなるときくらいあります。案外、数ヶ月もすればひょっこり帰ってくるかもしれませんね」
「・・・お義兄ちゃん。いくらなんでもそれは淡白すぎるよ」
「せや。薄情すぎるで」
「ひどいよ、クロノ君。ユーノ君とは親友だと思ってたのに」
フェイト、はやて、なのはの三人娘に一斉に非難されてしまった。
「・・・とにかく、事件性の証明がない以上、管理局としては彼を捜索するわけにはいきませんが、私たち個人としては、これからユーノ君を捜索するという方向で、話を進めていくということでよろしいですね?」
「「「「了解!!」」」」
その後、彼女たちはユーノが行きそうな場所や、彼が興味を持ちそうな行事について近隣の次元世界でやっていないかについてなどを話し合い、会議は進められた。
後日、事態を知らされた、ユーノと親しかった友人たちは休暇を利用しては、彼の行方を捜したが、一向に手掛かりは掴めなかった。
スクライアの集落や考古学の学会にも連絡を取ってみたが、集落とは、ここ数年、音信不通状態が続いており、学会はすでに退会した後だった。
そして、ユーノの失踪後、三人娘はユーノの話題が出ると皆一様に顔を暗くし、罪悪感に襲われるようになるのであった。
高町なのはには、特にそれが顕著で皆の前では気丈に振舞っていたが、一人になると、毎晩のように声を押し殺して泣いていた。
その姿に、かつてのエース・オブ・エースの面影は微塵もなく、ただの少女のようであった。
そして、失うことで漸く、彼女は気づいたのである。
「そっか・・・そうだったんだ。わたし、こんなにも・・・・ユーノ君のこと・・・・好きだったんだ・・・」
自分がユーノを愛していたことを。
今まで彼に向けてきた感情は、みんなと同じものだと思っていた。でも、そうではなかったのだ。
曖昧だった彼への想いが漸く、一つの感情に帰結した。
しかし、時すでに遅し。
彼への連絡手段はなく、彼の足取りも掴めない。
もう二度と、なのははユーノに会うことはできないのだ。
「そんなの、やだよ!!わたしは、ユーノ君とずっと一緒にいたいよ!!お願い、帰ってきてよ!!何処にいるの!?どうして連絡してくれないの!?・・・・ううう、うわぁああああああああん!!!!!!!」
少女は深く後悔し、懺悔する。
懸命に想い人を探すが、無意味に時間が過ぎる日々が続く。
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