始動機動六課
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まだまだ改善の余地は十分にあるし伸びしろもある。優秀な子たちだな」
「本当に・・鍛えがいのある子たちですね」
ミッションを達成した一同は一旦集まり、次に剛が一人で模擬訓練を受けるのを見学することとなった。
『それじゃあ、とりあえずはさっきと同じ条件でやってみようか』
そして、訓練が開始されると、剛は瞬動でビルを駆けあがり、ガジェットを追跡しながら逃走ルートを探り出す。
逃走ルートの法則性をある程度見切りをつけると、今度は先回りし、横道から飛穿を構えてガジェットに放つ。
ガジェットがその攻撃に反応し、躱したところを瞬動で近づき、肘打ちで一体を仕留め、流れるようにもう一体も鉄砕を抜刀して切り裂く。(訓練中は鬼切を使用しないので刀身を鉄砕に切り替えている)
遅れてやってきた6体も剛に対し攻撃を放つが、彼は両腕を交差し、顔を守るようにガードしながら突っ込んでいく。
外功による防御と内功による筋力強化があればマシンガンの連射にも耐え切る守りは魔力弾を容易に防ぎきり、更にガジェット目前で発動した瞬動にガジェットは対応できず、そのまま放たれたけりで三体が将棋倒しのように潰れて破壊される。
その隙に残りの三体が逃走したが、同じように動きを予測した剛に先回りされて一体ずつ確実に潰されていった。
最後の一体を破壊されたころにはまだ5分も経っていない状況であった。
「「「「・・・・・・・・・・・・・」」」」
「どう?分かった?」
「「「「は、はい・・・・・」」」」
先ほどのなのはの言葉の意味を改めて実感したフォワード陣。
「まあ、あれでも彼は全力じゃなかったしね」
「あ、あれで全力じゃないんですか!?」
「うん。剛さんは魔力を持っていないけど、暫定で陸戦S−の実力があるはずだから、もうちょっと早くてもいい筈なんだけどね。そこのところはどうなの?」
なのはは訓練場の剛に通信を開く。
『と、言いますと?』
「もうちょっと全力を出してもよかったんじゃないかってこと」
『確かに、もう少し早く事態を治めることもできましたが・・・』
「じゃあ、どうして?」
『・・・・・それをしてしまうと、街に被害が出てしまうので』
「「「「「「はい?」」」」」」
なのはだけでなく、その場にいる全員が呆気にとられた。
彼の言葉を元の世界の人間が聞いていたならば『お前らだけには言われたくない!!』と突っ込まれていただろうが敢えて言う必要もあるまい。
ちなみに、剛は優秀な問題児の巣窟である黒狼連隊においてもっとも『まとも』な部類に入る人間である。
『自分はあくまで警察の人間であり軍人ではありません。犯人逮捕も重要ですが、究極的にはどれだけ被害を抑えられるかが重
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