始動機動六課
[2/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
縦社会の厳しい警察気質と比べると、随分フランクな世界だ。
「次元漂流者ってことは管理局を知らない世界から来たんでしょ?大丈夫なの?」
ティアナが剛に聞いてくる。
管理局を知らない世界など管理外世界、つまりは魔法の存在が確認されていない世界に他ならない。
ティアナが思っているのは、魔法を知らない人間が六課にやってきて足手まといにならないかと言う当然の疑問である。
「向こうでも魔法関連の警察・・・管理局みたいな組織、それも武装隊に勤めていたから荒事なら得意、と言うよりそれしか取り柄がないんだがね」
「そう、ならいいわ」
そっけなくティアは頷く。
そこになのはがやってきて、一同は訓練場に向かった。
訓練場に到着した一同はなのはの前に整列した。
「今返したデバイスにはデータ記録用のチップが入っているから、ちょっとだけ大切に扱ってね」
フォワードメンバーにデバイスはそれぞれのデバイスを受け取り、剛も腕輪型の記録装置を受け取る。
「それがタケルさんのデバイスなんですか?」
剛の腕にあるそれが異世界のデバイスとでも思ったのか興味を持ったスバルが聞いて来た。
「いや。これはただの記録装置だよ」
そして、持ってきた荷物の中から、ホルスターに収められていた警棒と飛穿を取り出し、脇のホルスターに収めた。
「武器と言う意味でなら私のデバイスはこの二つだな」
「変わった武器ね」
「よく言われる」
ティアナの指摘に当たり障りのない返事を返す剛。
ちなみに剛の記録装置だけ武器に組み込まずに腕輪型のを用意したのは、単純な話で魔法が使えない彼にデバイスを支給しても意味はないし、元から持っている武装も電子機器でもない(警棒にはスタンガンの為の回路こそあるが非常に単純な仕組みである)ゆえに組み込むことが出来ない為である。
「まあ、それはさて置いて、メカニックのシャーリーから一言」
なのはが一旦この場を治め、シャーリーに視線が集まった。
「えー、メカニックデザイナー兼機動六課通信主任のシャリオ・フィニーノ一等陸士です。皆はシャーリーって呼ぶので良かったらそう呼んでね。皆のデバイスを改良・調整するのが私の仕事なので、時々訓練を見せてもらったりもします。デバイスについての相談も遠慮なく言ってね」
「「「「「はい」」」」」
シャーリーの言葉に返事する一同。
「じゃあ、早速訓練に入ろうか」
「え?・・・はい」
「でも・・・ここでですか?」
なのはの言葉に疑問を返すスバルとティアナ。
「シャーリー」
「はーい!!」
シャーリーの周囲に空間ディスプレイが表示される。
「機動六課自慢の訓練スペース。なのはさん完全監修の陸戦用空間
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ