無印編
温泉での戦い
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作戦は見事にハマり、龍一の狙撃を受けた彼女だが、まだ倒れずにユーノに襲い掛かってきた。
一方、なのはと少女の方は・・・。
「賭けて。お互いのジュエルシードを一つずつ」
「でも。だからって!!」
そう言いながらも、二人の戦いは過酷を極めた。
サンダースマッシャーとディバインバスターがぶつかり合い、砲撃と斬撃が飛び交う。
「くっ!!」
そこに龍一の狙撃も加わり、なのはに有利に見えた。
しかし、なのはのディバインバスターが命中したと思い、油断したその一瞬の隙をついて、なのはの首にバルディッシュの魔力刃の先端が突きつけられる。
「くっ、うう」
『プットアウト』
「レイジングハート、何を!?」
勝ち目はないと判断したレイジングハートが使用者の身の安全を優先し、ジュエルシードを少女に差し出した。
「きっと、主人思いのいい子なんだ」
「え?」
少女はジュエルシードを受け取り、バルディッシュに格納した。
「まずいな」
「どうしたのよ龍一!!なんで援護しないの!?」
「龍一くん・・・」
「あの娘、たった数回の攻撃で僕の居場所を突き止めたみたいだ。常にこっちを警戒しているし、高町が邪魔で援護できない位置取りをキープしている」
「そんな!!それじゃあなのはは!?」
「落ち着いて。レイジングハートがジュエルシードを差し出したみたいだ。恐らくこれ以上あの娘に高町を攻撃する理由はもうないはずだ」
緊張の面持ちでなのはを見守る一同であった。
「帰ろう、アルフ」
そう言って立ち去ろうとする少女。
「待って!!」
「できることなら、私たちの前にもう現れないで、もし次があったら、今度は止められないかもしれない」
「あなたの名前は?」
そう問いかけるなのは。
「フェイト。フェイト・テスタロッサ」
「あの・・・あたしは・・・」
しかし、なのはの答えも聞かずにそのまま立ち去ってしまったフェイト。
そして、なのははフェイトに完全に敗北したまま温泉旅行の夜は過ぎていった。
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