無印編
もう一人の魔法少女
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八束神社での事件から少し経ったある休日。
今日は月村の家でお茶会が開かれる日である。
え?翠屋JFCのキーパーが持っていたジュエルシードはどうしたって?
あの日、休日でたまたま士郎さんに会いに来ていた父さんが天眼で見つけて、ジュエルシードの写真をその子に見せて『捜索依頼がかかってるものだから引き渡してくれないかな?』って頼んで引き渡してもらってましたよ。
後でそのことを知ったなのははそのジュエルシードを見ていたらしく、心配でたまらなかったようで、とても安堵していたそうな。
そんなわけで、月村家の門の前。
「いらっしゃいませ」
「おじゃまします」
ノエルさんに出迎えられ、龍一は月村の屋敷に入る。
その際、さくらさんに父さんが一緒か聞かれたが、いないとわかって少し落ち込んでいたみたいだが・・・・。
「遅いじゃない、龍一」
「いらっしゃい、龍一くん」
「いらっしゃいなの」
中庭のテラスにはすでに三人がいた。
「それにしても、今日は誘ってくれてありがとうね、すずかちゃん」
「こちらこそ来てくれてありがとうね」
なのはたちが楽しそうに話していると・・・・。
「キューーーーーーーーーーー!!」
ユーノの鳴き声が響き渡った。
「あっ、ユーノくん!!」
「駄目だよ、アイン!!」
ユーノが月村の子猫に追いかけられていた。
おかしいな?フェレットはイタチ科であってネズミじゃないはずなのに。
「はーい。お待たせしました。いちごミルクティーとクリームチーズクッキーです」
間の悪いことに、お菓子とお茶を乗せたトレイを持ってきたファリンの足元でユーノと子猫が追いかけっこを始めてしまった。
「はわううううううう」
トレイの上の物を落とさないようにバランスを整えながら、ユーノたちを踏まないように足を組み替えているうちに目を回してしまったらしく、そのまま倒れそうになった。
「「危ない!!」」
なのはすずかがファリンを支え、転倒を防いだが、トレイの上の物がいくつか宙に放り出された。
「ふっ!!」
だが、龍一が驚異的な反射神経で(内功あり)それらを掴み取る。
結果的に、茶菓子や食器類には何の被害もなかった。
「セ、セーフ」
「す、すごい反射神経ね」
「鍛えてるからね」
その後、ユーノはなのはの肩に避難した。
念話で何度も『猫怖い、猫怖い』と呟いていたが・・・・・・・頑張れユーノ。
お茶会はその後は問題なく進行し、楽しいひと時を過ごしていた。
しかし・・・。
(ユーノくん!!龍一くん!!)
(ジュエルシード!!それもすぐ近く!!)
ジュエルシードが発動したようである。
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