無印編
転生者対決
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つ。
だが、その光景は龍一にとっては、あまりに隙だらけであった。
「行け!?」
龍一は飛穿・二式から矢を放つ。
その矢に施された加工と龍一に腕により、矢は弧を描いて皇治の背後に突き刺さるが、皇治はそれに気づいていない。
「『トリックルーム』」
詠唱が完了した瞬間、砲撃が着弾しあたり一面が吹き飛ぶ。
「どうだ!?これでくたばったか!?」
皇治は今度こそ勝利を確信するが・・・。
「はい残念♪」
皇治の肩に手が置かれる。
「何だ・・(ボカッ!!)」
振り返ろうとした皇治の顔面に思いっきり拳を打ち込み地面に叩き付ける。
「て、てめえ・・・・今のを・・・・・どうやって?」
「言うと思うか?」
龍一が使った『トリックルーム』とは二つの結界の中身を入れ替える結界魔法である。
彼の持つ礼装飛穿・二式を起点とした結界と、皇治の後ろに突き刺さった矢を起点とした結界の中身を入れ替え、皇治の後ろに転移したのである。
「ふざけんな!?」
「ふざけているのはおまえだ!?オリ主?モブ?俺の嫁?ここはアニメの世界じゃない、れっきとした現実の世界だ!?全てが自分を中心に回っているとでも思っているのか!?高町たちにも迷惑がられていることにも気づかないで、他人を見下して生きてんじゃねえぞ!?」
「黙れええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!??」
完全に冷静さを欠いた皇治が殴り掛かて来たが、飛穿・二式で下から顎を打ち上げた。
「がふっ!!」
皇治はその一撃であおむけに倒れ、気絶してしまった。
(打たれ弱!!)
その脆さに、逆に龍一の方が驚いてしまった程である。
その後、龍一は皇治を隔離型の封印魔法に閉じ込め、零課の人間に引き渡すために海鳴署に向かった。
一方その頃。
「はあはあはあ・・・ここまでくれば大丈夫かも・・・」
なのはとユーノは最初に出会った公園まで逃げていた。
「すみません。巻き込んでしまって」
「いいよ、別に」
腕の中のユーノが申し訳なさそうに謝罪してきたが、なのはは笑って答えた。
「そう言えば、怪我の方は大丈夫なの?」
「あ、はい。怪我の方は平気です。もうほとんど治っているから」
そういうと、ユーノは全身を震えさせ、体に巻かれた包帯を解いた。
「本当だ。怪我の跡がほとんど消えてる。凄い・・・」
「助けてくれたおかげで、残った魔力を治療に回せました」
「良く分かんないけど、そうなんだ。・・・あ!?自己紹介がまだだったね?」
なのははそういうと、『えへん!?』と咳払いし、自己紹介を始めた。
「わたしは高町なのは。小学校三年生。家族と
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