マクロスF
0778話
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さて、どうしたものか。いや、どのみちシャドウミラーとして活動するのなら遅かれ早かれやらなきゃいけない事ではあるな。しょうがない。
「悪いな、こっちは一旦切るぞ。どうやらシャドウミラーとしての話し合いになりそうだ」
『了解した。取りあえず、そっちの件が済んだら一旦マクロス・クォーター方まで戻ってきてくれ。あの惑星に関しても色々と話して決めないといけないだろうしな』
そう告げ、オズマからの通信が途切れる。
他の面子も同様に通信を切っていくが、その中でもシェリルだけは俺へとジト目を向けていた。
「シェリル」
『分かってるわよ。けど、そこの彼女との話とか、他の人との話についても忘れないでよね。きちんと話をつけるんだから』
「ああ。……それより、身体の方はもういいんだな?」
通信を切る前に確認する意味でもそう尋ねるが、それに戻ってきたのは悪戯っぽく笑った笑みだった。
『勿論よ。……ただ、そうね。あたしの事が心配なら、早いところ迎えに来なさい。それまではこの艦にいるから』
小さくウィンクをして、切れる通信。
そして改めてシロガネと繋がっている方の通信モニタへと視線を向けると、そこでは面白そうな笑みを浮かべているマリューの姿があった。
取りあえずその辺は流すとして。
「じゃあ、そのシャトルとやらと通信を繋げてくれ。向こうと交渉するにしろ何にしろ、一応礼儀として俺が顔を出す必要はあるだろう」
『……分かったわ。けど、今夜は楽しみね。色々な意味で』
……こっちもこっちで色々とあるらしい。いやまぁ、俺がマクロス世界に転移した経緯を考えればそうなってもおかしくはないか。
いっそ今日のうちにシェリルもこっちに引き込んで、面倒は一気に終わらせた方がいいんじゃないか? いや、下手をしたら沈静化するのが色々な意味で難しくなりそうだけど。
『アクセル? 向こうのシャトルに繋ぐわよ。いいわね?』
マリューの声で我に返り、小さく頷く。そしてシロガネ経由で映し出された映像に出てきた人物を見て、思わず笑みを浮かべ、特徴的なキノコ頭をしている人物に声を掛ける。
「ほう、まさかこんな場所で会うとはな。てっきりお前はバトル・ギャラクシーと命運を共にしたとばかり思っていたんだが。いや、さすがに悪運だけは強いな」
『……なっ!? ア、アクセル・アルマー!? 何故お前がこの通信に出る!』
俺が顔を出したのが余程に意外だったのだろう。数秒程唖然とした表情でこちらを眺めながら、我に返ると思わず叫ぶ。
そんなキノコの様子に肩を竦めてから口を開く。
「そう言えば、お前が捕まったのは俺がグラス大統領に正体を明かす前だったか。……いや、けどグレイス辺りに俺の事を聞いていないのか?」
『……』
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