マクロスF
0778話
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新しい恋人だと理解したのだろう。笑みを浮かべつつ頷く。
『あら、ご親切にどうも。私はマリュー・ラミアス。シャドウミラー旗艦でもあるシロガネの艦長にして……既に予想しているでしょうけど、アクセルの恋人の1人よ』
マリューがその言葉を発した途端、映像モニタに映し出されていたアルトが驚愕の視線を俺へと向け、同時にオズマは納得したといった表情を浮かべる。ブレラは特に興味が無いらしく表情を変えていない。
そして、何故か興味津々に俺の方へと視線を向けてきているミハエル。お前は呼んでないから、クランと仲良くやっていろ。
『やっぱりね。……ねぇ、あたし達のこれからに関して、お互いに色々と話す必要があると思うんだけど、どうかしら? 勿論貴方だけじゃ無くて、他の人達も一緒にね』
『そうでしょうね。確かにその辺はきちんと話しておいた方がいいでしょう。シェリルさん、と言ったかしら。貴方が私達とアクセルの家に来てくれるのを歓迎するわ』
『ああら? 折角この世界に来たんですもの。どうせなら、あたしとアクセルが同棲しているマンションに来るのもいいんじゃない?』
静かに、にこやかに笑みを浮かべながら言葉を交わすマリューとシェリルだが……通信越しだというのに、かなり強い緊張感が伝わってくる。と言うか、ニーズヘッグを中継点にして通信をしているのでどうしようもないというか……
とにかくこの場は一旦納めなければ。そんな風に思って口を開こうとした、その時。
『……え? 何?』
シェリルと微笑を浮かべて話していたマリューが、我に返ったように視線を逸らす。俺の方からでは分からないが、恐らくは何か報告を受けたのだろう。
けど、この状況で何か起きる可能性があるか? もしかしてフロンティア船団からの使者が派遣されてきたとか? あるいは新統合軍辺りから?
そんな風に思っていたのだが、その答えはまるきり違うものだったらしい。
報告を聞き終えたマリューが、俺の方へと向けて困惑したような視線を向けてくる。
『アクセル、量産型Wが不審なシャトルを発見したって報告が来たんだけど』
「不審なシャトル? 新統合軍の機体じゃないのか?」
『新統合軍って、アクセルと一緒に戦ってた軍隊でしょ? けど、報告を聞く限りだとスペースデブリの岩塊に隠れるようにしていたらしいわ』
……本気で新統合軍やフロンティア船団からの俺達に対する使者か? いや、だがそれにしても少し気が早すぎる。となると、それ以外の何かだろうが……
「向こうの言い分は?」
『それが、最初にそのシャトルを発見したのがメギロートだったからか、かなり混乱しているのよ。バジュラの仲間か何かだと思ってるんじゃないかしら。で、量産型Wも判断出来ないって事でこっちに回ってきたんだけど……』
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