マクロスF
0778話
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ンカ以上にフォールド波によってバジュラと意思疎通出来るようになったシェリルの言う事だ。間違ってはいないのだろう。
ただ、アイモが恋の歌だというのなら、あるいはこの惑星をフロンティア船団にただ譲るのではなく、単純に他の銀河にいるとかいうバジュラの群れに対して会いに行ったのかもしれないな。
そんな風に思っていると、不意にシロガネからの通信が入ってくる。
『アクセル、量産型Wからの連絡が入ったわ。惑星上でも生きているバジュラは既に1匹もいないらしいわ。さっきのクイーンと一緒に飛び立っていったみたい』
「……なるほど」
呟きながら、映像モニタに映し出されているランカやシェリルの方を見る。より正確には、ランカの近くで嬉しそうに飛び回っている1匹のバジュラだ。他のバジュラは全てクイーンについていったのに、何だってこのバジュラだけはここに残っているんだ? いやまぁ、フォールドクォーツ的に考えれば悪い話じゃないんだが。何しろフォールドクォーツを生成出来るバジュラが既に存在していない。これまでの戦いや、この惑星周辺、あるいは惑星上で戦ったバジュラの死体からある程度のフォールドクォーツは確保出来るだろうが、それにしたって入手できる量は決められてしまうだろう。
少なくてもMDE弾頭やらディメンジョンイーターやらのように、使う度に消費する武器を開発したりするのは非常に難しい。
ああ、そうだ。その辺はグラス大統領とも交渉しないとな。惑星上にあるバジュラの死体に関しては全てシャドウミラーが倒したものなのだから、所有権はこちらにある筈だ。だが宇宙で戦ったバジュラの死体は扱いが難しいだろう。
そんな風に考えながら、マリューへと指示を出す。
「取りあえず、惑星上にあるバジュラの死体をメギロートや量産型Wに集めさせてくれ」
『……なんでわざわざ死体を?』
微かに眉を顰めるマリュー。ああ、そう言えば確かにその辺をまだ言ってなかったな。
「バジュラの死体にはフォールドクォーツという、この世界でのみ入手出来る稀少鉱石が存在している。それを確保するためだよ。トロニウムやサクラダイトと同じようなものだと思ってくれればいい。マリューやレモンにとっては興味深い素材の筈だ」
『へぇ』
俺の言葉に、そう相づちを打ったのは通信で話していたマリュー……ではなく、同時に通信を繋いでいたシェリルの方だった。
その口元には綺麗な笑み。……ただし銀河の妖精としての笑みでは無く、どことなく面白がっている笑みだ。
『ねぇ、貴方。何て言う名前か聞いてもいい? あぁ、この場合はあたしの方から名乗るのが礼儀かしら。あたしはシェリル。シェリル・ノームよ。そこにいるアクセルの恋人なんだけど』
その言葉で、マリューも俺が戦闘前に言っていたこの世界で作った
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