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機動戦士ガンダムSEED 白き魔星
01 準備と開戦
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であるクローンを自身が自ら作ってしまった汚点を世間にさらすことを是とせず己れの屋敷に閉じ込めた。

 失敗作の欠陥品。

 そのようなことを何も知らない幼きころから言われ続け、豪華な屋敷内とはいっても最低限の人のみとしか接触を禁じられ幽閉されていたのだ。

 人格が歪まないはずもなく、身勝手に命を作り金で全てをどうにかできると勘違いを抱くアルへの憎しみを蓄え、こんな自分を作った愚かな男に対し遂に彼は復讐を決行。

 フラガ家の屋敷に火を放ちアル・ダ・フラガを憎しみの炎で焼き殺し復讐を果たす。

 だが、復讐を果たした彼の憎しみは晴れることはなかった。
 外の世界で人の醜さと愚かにも積み重なていく業を、その生まれ故なのかフラガ家特有の能力故か人の闇を敏感に感じ見た彼の心を黒く染め上げ暗い憎悪を抱かせるには充分だったのだ。

 彼、ラウ・ル・クルーゼは己れのような命が個人の都合で作り出される世界に、汚く過ちを繰り返していく人類に溜め込んだ憎悪を向け人間をその業によって絶滅させることを目論みプラントへ身を潜ませ己が野暮を果たすためザフトに入隊。

 それが彼がザフトに在籍している理由だ。

 しかし、予期せぬイレギュラーによって人より早く終わる人生の中で初めて光を与えられ、更には用意周到に準備していた野暮を成就させるがため進めてきた準備を全て潰されるようなことになるとは……

 「どうだい。キミ用に調整とカスタマイズを施したゲシュペインストは、クルーゼ」

 クルーゼ専用に仕上げられたゲシュペンストMkーIIの調子を聞くため開いたコクピットハッチを足場に話しかけた人物。
 クルーゼと同じ金髪を靡かせる赤と白のオリジナルカラーのパイロットスーツ姿の美人のカテゴリーに分類させるだろう顔立ちに細い肉体。
 ホワイトスターを管理するアルティス・ブロウニング。
 女性と間違われても仕方ない美しい容姿を持つ彼がクルーゼの野暮を砕き希望を与えた張本人だ。

 アルティスはプラントに接触する前にクルーゼを彼が作られたコロニーメンデル≠ノ呼び出して接触をし、彼の野暮をその先に抱き思い描く未来を看破してみせ、ヴェーダを介し地球連合への伝達網をはじめとした全てを潰すなどとやってのけた。

 それだけではとどまらず短い寿命の原因でありネックであるテロメアの治療をナノマシンを用いて呆気なく施してしまう。
 同じアル・ダ・フラガのクローンで分身であり弟分のような存在の少年の治療までやってしまい「彼の為にも憎悪などに囚われるような生き方を止めろ」などと言われる始末。

 完璧に完封されクルーゼは完全にアルティスの前で完敗したのだった。

 各スパロボ作品には機械的、生物的に人造人間を生み出す国にしろ組織がかなりの数で存在するの
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