00 白き魔星の始動
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本格化する前には本格的にホワイトスターを運用できるだろう。
そして、コーディネイターが住まう宇宙にそびえるコロニー群プラント。
場所が宇宙なだけに機体に使用する鉱物資源が乏しく食料同様、地球と月からの輸入に小惑星等から採掘した物で賄っているのでホワイトスターのマテリアル精製機だけに頼るのは危うい。
なので、ホワイトスターの現在地である小惑星帯アステロイド・ベルトから鉱物反応が高い巨大小惑星にブースターを着けてホワイトスターに繋げるだけ繋ぎ持っていくつもりである。
兵器・兵器データ・人材・資源を手土産にプラントの政治を取り纏める各コロニー代表者たち最高評議会の一人であり国防を担うZAFT軍の長である国防委員長のパトリック・ザラに取り入る。
この世界の史実でパトリック・ザラがナチュラルへの復讐の憎悪に心を染め上げられた『血のバレンタイン』事件。
反コーディネイター思想を持つ者が集まり一つの組織体と化し、地球連合の政府と軍内部まで浸透しているブルーコスモスの連合軍の一部の団員たちが行ったとされるプラントのコロニーを狙った核による攻撃。
核攻撃で一つのコロニーであるユニウス市のユニウスセヴンが破壊され、万単位の住人たちが死ぬという悲劇から『ユニウスの悲劇』と称されて一般的に2月14日のバレンタインに起こったことから血のバレンタインと呼ばれるようになる。
その悲劇の地にパトリックの妻であるレノア・ザラがおり巻き込まれたことで彼は、元より良い感情を持っていなかったナチュラルに対し深い憎悪を懐くようになりナチュラル殲滅へと戦争の矛を向ける形で道を進むようになってしまう。
そうさせない為にブルーコスモスの一部の暴走であろうと情報を偽装で作ってでもパトリックにリークし核攻撃を防ぐ。
それによって史実と異なる歴史を辿ることになろうがオーバーテクノロジーを手に介入するのだから史実など今更なので関係ない。
本来の歴史のように両陣営による殲滅戦へと進む戦争にしないためだ。
どういった経緯でこのホワイトスターを手にしてしまったかは知りはしない。
それでも、ちゃんとした政治的延長の戦争にし違う結末にする為にこの力を使おと響矢は考えた。
よって史実で最高評議会議長の席に座りプラントを主導することになるパトリックを憎しみにとらわれさせないことが一番の方法だろう。
恩を売って取り入るといった小細工で介入しようと考えているのはアレではあるが……
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