暁 〜小説投稿サイト〜
鎮守府にガンダム(擬き)が配備されました。
第1部
第9話 星一号作戦、発動
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ものの、繋留されていた各国の艦娘達は空襲に晒され、大損害を被った。
侵攻してきた艦載機群は艦娘達の対空射により大半が撃墜されたが、轟沈は無いものの大多数が大破、中破状態である為、接近しつつある敵深海棲艦の主力艦隊の迎撃には出る事が出来ない状態だった。

そこで、唯一損害の軽微であるリンドヴルムに、日本帝国大本営から直々に作戦の打診があった。

リンドヴルムの最大火力を持って、敵大艦隊を殲滅する……という至ってシンプルな作戦だ。

「……以上が作戦概要であるッ??
では、日本帝国全権代行、煌武院悠陽殿下の御言葉を賜うッ??
総員、敬礼ッ??」

埠頭の集団の中心。
リンドヴルムの乗組員の隊列の前に置かれた演説台に煌武院悠陽殿下が登り、その場の全員が一糸乱れぬ敬礼で迎える。

「……まず此度の作戦を了承して頂き、誠に有難う御座います。
そして、本来ならば我々が征くべき死地に、貴方達を追い遣る事しか出来ない私を、どうかお許しください。
貴方達の力は、今や我々人類にとって必要不可欠な存在です。
ですから、必ず……必ず??
……もう一度、この場に帰還して頂きたいのです。
願わくば、貴方達の挺身が人類の未来の礎とならん事を切に願います……」
「敬礼ッ??」

簡素ながらも力強い言葉を放ち、悠陽殿下は壇上より退いた。
その壇上に俺は入れ替わりで歩を進めた。

「総員、艦隊司令に対し、敬礼ッ??」
「……直れッ?? 艦隊司令より、天皇陛下の御言葉を賜うッ??」

艦隊員の敬礼に答礼し、懐から一通の手紙を取り出し、声を張り上げた。

「……本作戦ノ成功、モトイ日本帝國國民並ビニ全人類ノ生命ノ存亡ハ、一重ニ諸君等ノ双肩ニ有リッ??
眼前ノ敵ヲ見事撃滅シ、本作戦ヲ遂行セシメヨッ??
……本作戦の遂行に至って、俺から改めて言う事は何も無いッ??
1人1人が、エインヘリアル艦隊員としての誇りを胸に、一騎当千の力を発揮すれば、成し得ない戦では無いと俺は信じているッ??
……人類ノ興亡此ノ一戦ニ在リッ??
総員、死力ヲ尽シテ勝利セヨッ??
只今を持って、星一号作戦を発動するッ??」
《《《オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオーーーッ??》》》


漆黒の闇に、異界の戦士達の雄叫びが谺す。
この戦いの先に待ち受ける戦士達の行方は未だ分からず……。

今、激戦が始まろうとしていた。


???


「彼等は征くようです、姫」
「……そう」

人気の無い林の中、戦艦棲姫とル級、ヲ級が埠頭の様子を伺う。

「我々は如何するのですか? 姫」
「…………」

押し黙る戦艦棲姫。
その瞳は真っ直ぐ彼≠見据えている。

「……私は…」

彼≠フ言葉が頭の中に谺す。
そし
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ