二十九話:狂った神父と復讐の騎士
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「ああ、カッ消す!!!」
俺とイリナが組めばどんな奴だろうと必ず殺れる!!!
「「「「いいぜええええっっ!!!殺してくれよおおおおおおっっ!!!!!」」」」
あ、やばい。やっぱ、無理な気がしてきた。
荒れ果てた荒野、地に伏す歴代赤龍帝。
そして、それを見下ろす、俺とイリナ、一見すれば勝負は俺達の勝ちに見えるだろうが、
実際は違え、奴らは――――
「「「「もっとだ、もっと痛みを、快感をくれよおおおお!!!俺達は変態だアアアアッッ!!!!!」」」」
快感に悶えているだけだ………はっ…完敗だ。
辺りを荒野に変えたのは全て俺達だというのに……奴らは一度たりとも攻撃してきてねえ。
ただ、攻撃を受けるだけで俺達に勝ちやがった……本当にどうすりゃいいんだよ。
「イッセー君、私怖いよ!!!」
若干涙目で震えながら俺に抱き着いてくるイリナ……
あのイリナが普通の女の子のように怯えて俺に抱き着いて来るとはな……
……変態はやっぱり手に負えねえ。
「ふふふふふ、さあ、ご主人様、もっと私達をいたぶってくださ―――これは!?」
突如、体が薄れていき出す歴代赤龍帝。
一体何が起こってやがるんだ?進化とかは言うのだけはやめてくれよな。
「やはり、まだ変態エネルギーが足りず完全でないこの肉体では時間的に限界がありましたか……ですが次こそは完全な肉体を得てご主人様にカッ消されに――――」
何やら、ゾッとすることを言い放ちながら光となって消えて行くエルシャとその他の変態共
………ああ、分かってるよ、どうせ俺の精神世界に戻ってくるだけだろ?
どうせそのまま消えてくれねえんだろうが!!!!
な、泣いてなんかいないんだからな!!!!!
「……ねえ、あの人達ってイッセー君があんな風に変えたの?」
そう言ってジト目で俺を見てくるイリナ。
まずい!!!俺に死が近づいている!!!
社会的な死と言う恐ろしいものがな!!!??
「私には人に痛めつけられて喜ぶなんて気持ちは分からないわ……でも―――」
不意に顔を逸らすイリナ、何だ?一体。
「い、イッセー君になら……やられてもいいかな。」
顔をは逸らしてあるので分からないが首筋が赤くなっているので照れているのが分かる。
……て、おい!!?
「俺にそんな趣味はねえよ!!!!後、頼むからお前まで変わるな!!!!!」
イリナまで変態化したらもう手が付けられねえよ!!!!!
頼むから変態にだけはならないでくれ!!!!!
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