二十九話:狂った神父と復讐の騎士
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「ゼノヴィアたあああああああん!!!!!!クロームたあああああああん!!!!!僕を縛り付けて冷たい笑顔でビリビリしてえええええええっっ!!!!!!」
狂ったようにゼノヴィアとクロームの名前を叫びながら、
自分の体にスタンガンを撃ち込み続けるこちらもロリコンの変態。
「全く、少しは落ち着いたらどうですか。女性に手荒な真似はいけませんよ。一誠様、そういう事ですので私で人間ダーツでもやりませんか?」
やけに紳士的な態度で話しながらも俺にそんなことを真顔で提案してくる、紳士的な風貌の変態。因みに手には明らかに毒が塗られたナイフを持ってだ。
ドライグ、てめえはこの状況をどう見る?
『カオスだな。』
「だな…………。」
本当にどうするよ、これ?俺だけの力じゃどうにもならねえだろ。
自らを苦痛に追い込みながらも更なる痛みを俺達に求める変態達……カオスすぎる。
「イッセー君、二人で力を合わせよ!!!そうしたらきっと咬み殺せるよ!!!!!」
変態達から逃げる様に俺の元に駆け寄ってきてそう提案してくる、イリナ。
俺とイリナならこいつらを消せるか?……いや、今はやるしかねえ!!!
世界の命運は俺達にかかっている!!!!
……その相手が変態なのは何とも微妙だがな。まあ、いい。
「イリナ!!この指輪を着けろ!!!」
「え!?こ、こんな状況で!!?もしかして、映画でよくある戦場でのプロポーズ!!!??」
雲のボンゴレリングを投げ渡すと何やら顔を赤らめてもじもじしだすイリナ。
……どういうことだ?
イリナまで可笑しくなっちまったのか?
さっきまで俺を咬み殺そうと猛然と襲い掛かって来ていたというのに……これも変態のせいか!!?
「そんなんじゃねえから、正気に戻れ!!!こいつはボンゴレリング、俺が使ってる死ぬ気の炎が灯せるようになる物だ!!!!」
「あっそ。」
「ゴフッ!!?」
なぜだ!?なぜイリナは俺の親切心を素直に受け取らずに俺の腹に鋭い蹴りを入れたんだ!!?
腹を押さえてまさかの裏切りに動揺している俺を冷めた目で見つめながら指輪をはめるイリナ。
カストカゲ、俺は一体何を間違えたんだ!?
『相棒が鈍感なのが悪い。』
取りあえず、カストカゲの死刑は確定だな。
これが終わったら変態達のことの苛立ちも兼ねて今までにない処刑方でやってやるとしよう。
「で、どう使うの?あ、なんかムカついたら炎が出たわ。」
説明なしで、ただ単にムカついたという理由で雲の炎を出すイリナ。
ムカついて炎出すとか聞いたことねえよ……。
やはり俺の幼馴染みは化け物だ。
「そいつを武器に纏わせろ、他にも使い方があるがそれは後だ。」
「ふーん、じゃ、一緒に咬み殺そ。」
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