二十九話:狂った神父と復讐の騎士
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なったわけではありません。
……早く倒さなければ祐斗殿が危ないというのに…!!
そう思った矢先、フリードの剣が祐斗殿の首を捕えようとする!!!
「祐斗殿!!?」
「くっ!?」
なんとか回避しようと体を動かす祐斗殿ですが、フリードの剣は無情にも祐斗殿首に近づいていき、
そして―――
「すまない、遅れたな。」
ゼノヴィア殿の剣により阻まれました。
そして、ゼノヴィア殿だけではありません。
「助けに来たよ…!!」
「ケガをしている人は私が治します!!!」
三叉の槍を手にしたクローム殿に匣である『太陽の不死鳥』のニーチェ殿を
肩に止めたアーシア殿が助太刀に来てくださっていました。
「ちょいちょい!!人の喧嘩に入ってくるなんてトーンデモナイ、糞ビッチちゃんですねえ!!!」
突然現れた新手に警戒をしたのか祐斗殿から離れるフリード。
よかった、これで何とか態勢を立て直せそうです。
「邪魔する奴は―――死んじまえ!!!」
フリードの言葉に呼応するようにこちらに襲い掛かってくるはぐれ神父たち、
一気に数で押し切るつもりですね…!!
「させない…!!」
クローム殿が槍をクルクルと回し地面にコツンとつけると―――
「ヌワニイイイイッ!!?」
地面から、壁から、天井から、凄まじい勢いの火柱が噴き出してきて、
はぐれ神父達を焼き尽くしていきます。叫び声を上げて苦しむはぐれ神父達。
しかし、実際には焼けていません。
あれは本物の炎ではなく……幻術!!!
「バジルさんに木場さん、怪我をしていますね…ニーチェさん!!!」
「はい、アーシア様。」
『癒しの太陽』
ニーチェ殿羽からまるで太陽の光のように降り注いでくる活性化されたアーシア殿の癒しの力で
先程受けた傷が完全にふさがります。よし、これで全力で戦えます!!!
「あー……これ、おれっちやばくない?」
「………確かにそうだな。お前には分が悪いようだな、フリード。」
突如、聞こえてくるこの場には今までいなかった新しい声。
この少し年老いた声は一体?
「バルパーの爺さん、こんなとこに出てきて大丈夫なんですかー?」
バルパー!?フリードの言ったことが本当ならばこの初老の男は
『聖剣計画』の首謀者―――バルパー・ガリレイ!!!
「お前が……バルパー・ガリレイ…!!!!」
目を見開き憎悪の表情を浮かべる祐斗殿。
まあ、無理もありません、同士達の仇が今目の前にいるのですから。
「……魔剣創造か。あらゆる属性、あらゆる力の魔剣を創り出せる神器使
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