第1話 入学は、何もかもが新しい
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やはり女子校と言うべきか周りには女子で埋め尽くされてい.......
る。と言えば確かにほぼそうと言えるが少しだけ異端らしき雰囲気を放つ原因が2つあるのだ。
それは真ん中の列の1番前の席。そこでは一人の生徒がまるで何かを抜かれた様に机にへばり付いていた。
そして、もう一つは.....「皆さん入学おめでとうございます! 私は副担任の山田真耶といいます」
おっと、どうやら先生がやってきた様だ。話を途中で切られたが、なんかソワソワしてるのは気のせいか?
《......》
うわー、何故か皆さん無反応...まー、その中には自分も含まれて居るのでこれ以上は触れない。
「あ、で、では、自己紹介から始めたいと思います。では、出席番号1の方からお願いします。」
お、なんとか仕切り直した様だ。とは、言っても気まずい雰囲気から逃げ出せない私は、自己紹介を右から♪右から♪ひだ......ゴホン、えー聞き流していた
そうしている内に
「では次は織斑くん。お願いします」
お、前で突っ伏している異端の原因の1つに番が回ってきたそうだ。
「織斑君? 織斑君!」
「は、はい!?」
「あ、大声だしちゃってごめんなさい! でもね……自己紹介、“あ”から始まって、今“お”だから、自己紹介……してくれるかな? だめかなぁ?」
いや、別にそこでいちいちソワソワせんでもいいでしょう。と、内心大丈夫かと思いつつもそう考える。
ガタッ
「お、織斑 一夏です.....よろ、宜しくお願いします!!」
おー、ビシッと決まりつつもちょっと緊張のせいか顔が強ばっている。それと、
ジーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ...
女子に『え?もう終わり?』や、『まだ、あるんだよね?』、『フッ、私なら後1時間は語れる』など、期待の目線を送られていた。ていうか、誰だ最後の?是非、今すぐ伺いたいものだそして、前の人物は息を大きく吸い、周りの期待を高めると……
「以上です!」
何故そこで胸を張って言えたのか不思議でたまらん。
ガタっ! と音と共にクラスの大半が椅子から転げ落ちた。
凄いな彼女ら。どっかの劇に出れそうな統率ぶりだ。
前の人物が「え、何で!?」みたいな顔をしている、いや、あんたのせいだから。
そして、気づいた時には自分の斜め前に黒い影が...
スッッパァァッン!!
「お前は、自己紹介も満足に出来んのか」
「ゲッ!!関羽..」
「誰が三国志の英雄だ」
スッッパァァッン!!
今日2度目のスッッパァァッン!!を直に喰らった前の人物は頭を抱え、沈んでいた
さて、そろそろ種明かしをしても良いだろう。異端の原因の1つは今、
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