第6話 少子化の影響で重婚が合法になろうとも、リア充に至れる座席は有限である
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すよ、雛罌粟の髪飾りを付けていますし名前なんて清楚の覇王じゃないですか」
「・・・そりゃあ、アンタの勝手な予想だろう?そもそも性格がまるで別人じゃないか」
「そうですか。俺は事実確認したかっただけなんですが、そちらがその気ならこちらも考えが有りますよ」
そう言って踵を返し九鬼帝に挨拶も無しに去ろうとする士郎。
「待て、小僧。貴様は納得するしか道は無い、さもなくばっ!!」
去ろうとする士郎にヒュームは、本気の蹴りを士郎にお見舞いしようとした。
しかし――――。
「さもなくば何でしょう?」
「「「っ!!?」」」」
ヒュームの蹴りは士郎の姿を捕えることなく空しく空振った。
そしていつの間にかに、ヒュームの首筋に業物と比喩すること自体が烏滸がましいほどの絶世の剣が充てられていた。
それを他人事のように静観していた帝の口からクククと言う笑いが漏れた。
「ハハハハハっ!こりゃあ、お前らの負けだなヒューム!マープル!」
そんな九鬼帝からの言葉に、剣を首筋に当てられていたヒュームは苦虫を噛み潰したような顔になる。
そんな様子に自分は試されていたようだと察して剣を消すと同時に、帝に半目を向ける。
「帝さんもグルですか・・。まぁ、気づいていましたが」
「おいおい、穏やかじゃねえな。ってか、如何して気づいてたんだ?」
「最初に帝さんと言葉を交わした時、帝さんの瞳の奥の方に悪戯小僧の気配が微かに、孕んでいる様に見えたものですから」
「帝様」
溜息を漏らすように帝の名を呼ぶクラウディオ。
「わりぃわりぃ、でもそんじょそこらの奴じゃそれに気づけないんだぜぇ。少しは大目に見てくれよ」
「それで・・いったい俺は如何すればいいんですか?」
「おや、まず謝罪を入れようかと思ったんだがいいのかい?」
「貴方はそうかもしれませんが、肝心かなめの人が謝罪を入れる気がないでしょうからいいです」
「おい、何故そう決めつける?」
「では入れてくれるんですか?」
「・・・・・・・」
「・・・じゃあ、説明するよ。あんたが見抜いた通り、葉桜清楚の正体は項羽もといい項藉だ。あの子は自身の正体については25歳くらいになってから自身が誰の英雄のクローンなんか教えるつもりさね」
その事について士郎は「何故」と聞かず。
「それで?」
「あの子にはある封印を施していてね、故にあそこまで人格が違うのさ。その理由については察しが付くだろう?」
士郎は一度瞳を閉じてから答える。
「歴史上の様な事に成らないために教養を付けさせることですか?」
「ああ、そうさ。しかし、もしそれまでに封印が解ける事が有ったらまず暴走するだろうからね。そうなった時
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