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藤村士郎が征く
第6話 少子化の影響で重婚が合法になろうとも、リア充に至れる座席は有限である
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的な金獅子みたいな殺戮執事に対する対応、必然的にも考えて違いが有るのは当然で、しょう!と、危ないでしょう、何するんです?」

 説明終わり手前でヒュームがシロウに対して眉間狙いの凶悪な蹴りを入れたのだった。
 それを難なく躱す士郎。

 「貴様ぁ、それは俺に対して喧嘩を売ってるのか?」
 「いくらで買ってくれるんですか?それに俺はどこぞの高圧的で自己中の金獅子殺戮執事としか言ってませんよ?心当たりでもあるんですか?」
 「いい度胸だ!!」

 こうして何時ものじゃれ合いが始まった。
 ヒュームは常に士郎の急所部分を狙って凶悪な一撃一撃を放つ。
 それを士郎は第2に人生を以って幼き頃から一切怠らなかった鍛錬と、転生に近い形で藤村家へ来たので藤村の血がなせる業と持ち前の規格外級の視力の良さ、更には以前の世界で培った幾つもの戦場での経験則を下にした戦闘論理により、すべてを余裕で躱す士郎。

 そもそもこの世界でも士郎が自身の事は兎も角、周りの親しい人間が傷つけられたり侮辱されたりする以外は非常に温厚な非戦闘欲主義者(パシフィスタ)であることには変わらなかった。
 この殺戮執事、ヒューム・ヘルシング以外には。
 何でも、あのどこぞのやりたい放題する某英雄王やはっちゃけ爺さんに似てるかららしい。
 しかしながら、あらゆる点(悪い意味での)であの二人に比べればまだまだ可愛いようだが。

 それらの応酬を、1分間ほど続けていたら今迄静観していたマープルが手を叩いた音で二人を止める。

 「二人とも、もう御止め。これじゃあ話が進まないよ」
 「むぅ」
 「仕方ありませんね」

 そうして漸く本題に進むようだ。

 「それじゃあさっきの続きだ。建前ではあるがアンタには今回のプロジェクトの中心角である4人のうちの一人の監視をお願いしたいのさ」
 「監視とはまた穏やかじゃないですね。それに話から察するに、そのうち一人は3−Sに来るという事ですか・・・。という事は、その人物が何らかのリスクを背負っていると?」
 「話が早くて助かるよ。実はかくかくしかじかでね」
 「これこれしかじかですか。成程、英雄のクローンですか。その人物の監視ないしは護衛と言う訳ですね、名前は何というのです?」
 「葉桜清楚と言う子だよ」

 名前と同時にこの少女の詳細が掛かれている書類を渡される(勿論プライベートの事以外)。
 そんな名前の英雄は聞いた事が無いと考える士郎。
 であるならば何かしらの理由で偽装が施されていると考えているのが理想的というものだろう。
 そこから導き出された答えが・・・。

 「マープルさん。偽装したつもりなのかは分かりませんが、隠す気あるんですか?」
 「・・・・・如何いう意味だい?」
 「そのままで
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