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無欠の刃
下忍編
暗示
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して問題を起こして、それをまとめるのも鎮静させるのも、サクラとサスケの仕事なのだ。
 カトナは自分勝手に振る舞えばいいのだ。
 呆れたように肩をすくめつつも、サスケは優しく笑う。

 「…はぁ、ったく、仕方ねぇな」

 その表情を見て、いのは少しばかりむっとする。その微笑みは、いのどころか、カトナ以外には向けられたことがない。
 …羨ましい。
 そう思い、少し妬ましそうに目を細めれば、いち早くその視線の意味に気がついたらしいカトナが、サスケの服を引っ張り、歩いていく。
 サスケはいきなり歩き出したカトナ呆れつつも支え、サクラが慌ててその二人を追いかけ、サスケと同じくカトナを支えた。

……

 カトナはぱくぱくと、サスケが焼いた肉を食べつつ、言う。

「…敵に遭遇した。変化つかってるかもだから、女、黒髪長髪の情報、間違いかも」
「ほかにはないの?」
「サスケ狙い。舌ながい。口から剣はく。強い。多分、三代目殺せるレベル。こっちの情報は確定」

 注意ぶかく、その言葉を聞いていたサスケは自分の名前をだされて目を見開く。

「俺狙いだと?」
「多分、血継限界欲しい。特にサスケ、ブランドものだから…。あと、多分…」
「たぶん?」
「器っていってたから、何かの入れ物にされると、思う」
「尾獣とかか…?」
「かも」

 そこまでいうと、カトナは自らの髪をかきあげ、首筋を二人の方に見せる。

「呪印。チャクラに反応、肥大。激痛走る。経絡系、無理矢理ずらして、押さえ込んでる。けど、時間の問題」
「…封印はできるか?」
「首の真後ろ、しようにも見えない。術式書くの無理」
「チャクラのほうは?」
「流せる。けど、点わかんないから、無理」
「点……?」

 不思議そうに声をあげたサクラに笑いかけ、カトナは分かりやすく説明する。

「そう、点。封印や呪術の術式は、弱点あり。弱いとこチャクラ流し破壊可能。もしくは、上から押さえ込めれる。それで破壊か、封印出来る。けど、見なきゃ無理」
「へぇー。そんなこと出来るの?」
「普通、封印だけ。でも、逸脱の術、使用すれば、一点集中、把握できる。まぁ、サスケとサクラレベル、無理」

 逸脱の術の効果は、視線などの誘導である。
 見たくないものを見せないようにし、見たければ見たいほど見せないようにできるその技は、裏を返せば、見えたくないものを無理矢理突きつけることが出来、見たいものをすぐにでも見つけれるようにできるという事だ。
 まぁ、それで術の弱点を見つけたとしても、普通の人間には破壊すら出来ないのだが。
 ぐさっと、心に刃が突き刺さった音を聞きつつ、サクラは感心したようにカトナを見つめた。
 そんなことも出来るのかという視線に、恥ずかしさを感じて目をそ
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