下忍編
暗示
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はない。もし出会ったら、一人よりも二人のほうが生き残れる可能性は高い。
そういう打算的な思いだったが…。
二人が最初に見つけたのは、カトナではなく、
「あ、いた」
シカマルに遭遇した。
……
シカマルにつれられて、大木に導かれた二人を見て、えへと、カトナは笑った。
実のところ、それだけで体の節々は痛んだが、気力でそれを押さえ込む。
なんていうボロボロの姿だと、サスケは呆れたように頭を押さえる。サクラは慌ててカトナにより、傷がないかと、その場で慌てて屈み、体を触診する。
チャクラが乱れて激痛が走っているだけなので、傷らしい傷はない。よかったと安心しつつ、立ち上がるサクラに、いのはフレンドリーな様子で話しかける。
「いやーん、でこりん。久しぶりー!!」
「あんたもね…いのぶた」
ぼりぼりとポテチを貪りつつ、よくあきないなぁと、ぼんやりしながら、チョウジはその様子を見つめる。
その間にも、彼の横にポテチの空き袋が積まれているのは、さすがとしか言えないだろう。
そんな軽い悪口の応酬と、バリバリという粗食音を聞きつつも、少しばかり精神的に参っていたらしいカトナは、頼れる仲間の存在に、ほっと息をつく。
と、共にシカマルにお礼を言う。
「奈良、さんきゅ」
珍しく、満面の笑みで、しかもご丁寧にピースまでしたカトナに、軽く驚愕しながら、おおっ、とうなずいたシカマルに、サスケの厳しい視線が刺さる、ささる。
…こいつホモなのかと、少々動揺したシカマルをおいて、カトナは近寄ってきたサスケの肩を借りて立ち上がりつつ、ぺこりとまた頭を下げた後、シカマル達にあるものを投げる。
「お礼、これで貸し借りなし」
それは天の巻物だった。
驚いたように目を見開き、カトナの方を見やれば、サスケとサクラの二人から拳骨をもらっていた。
怪我人だというのに容赦しねぇなぁ、と思いながらも、シカマルがカトナを見れば、カトナはくすくすと笑っていう。
「いいことには、いいことを。それに、サスケとサクラ、巻物の違うの、あるでしょ?」
その言葉に、へ? とサスケ達を見れば、少々驚いたように、サスケがたずねる。
「いつ、気づいた?」
「最初。チャクラコントロール、下手。一点、こめすぎ。分かりやすい。すぐ、見抜ける」
「お前だからだろ」
ポケットの中には、カトナの言うとおり、先ほどの男から奪った巻物が入っていた。大蛇丸が帰ってくる少し前に、男から仲間の居場所を吐かせ、巻物を取ってきていた。
地の巻物である。
これで一息つけると、安心していた矢先のこの台詞だが、なんだかんだいってこの班のまとめ役というか、リーダーと言うか、特攻隊長はカトナなのである。勝手につっぱ
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