第五章 楽園
第7話 既視感
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思議そうに上条の方を顔だけ向かせた。
上条「え?いや、何でもないけど?」
凜袮「もしかして、私の朝ごはん……まずかったかなぁ……」
上条「いやいや!違いますよ?凜袮の朝ごはんは今日も美味しいですから、そんなに落ち込まないでくださいね!」
一方「何か考えごとか?」
上条「そ、そうそう!来週からの期末テストのことを考えてて……」
上条が言うと、みんながドッと笑い出した。
笑われるのはあまり嬉しい行為ではないが、今は誤魔化せたので良しとしよう。
だが、上条には一つだけ確認したいことがあった。
上条「なあ、今日って何日だっけ?」
今日の日付。
彼の日にち感覚なら、今日は『6月27日』だ。
だが、次に告げられる言葉は想像を絶するものだった。
士道「ん?今日は『6月26日』だろ?」
一瞬、世界が変わったかと思った。
ーーーー
ーーー
ーー
ー
その後、
上条は狂三と出会い、学校では殿町から『天狗牛』の話を聞かされ、凜袮と昼飯を一緒にし、上条、士道、十香、凜袮の四人でデートをした。
昨日と全く同じ展開。
ところどころ昨日と会話は違うものの、ここまで正確だと何かを感じてしまう。
夢、かと思ったこともあった。
だが、それにしては会話が正確すぎる。
一体何がどうなって……
そうこうしている内に士道の隣の家に着た。
凜袮の家だ。
昨日はここからの記憶が一切ない。
昨日はインターフォンを押したら気を失ってしまった。
なら、今日は……
上条「今日はいいんじゃないか?凜袮も忙しいだろうし」
押さないことを勧めた。
士道「……そうだな。今日は帰るか」
士道も諦めることにした。
昨日みたいな頭痛はなかった。
上条「(一体何がどうなってんだ……?)」
彼は、今までで一番難題を出されたような錯覚に陥った。
凜袮「そこで何してるの?」
タイミングを見計らったように凜袮がやってきた。
凜袮「うちに何か用?」
上条「(うち……?)」
士道「いや……凜袮と話したいなぁ……と思って」
凜袮「うん?そうなの?じゃあ話って何?」
士道「いや……特に何か話そうとは……」
凜袮「ふふ……士道らしいね。また夕飯作りに行くから、家で待っててね」
士道「あ、あぁ。(何やってんだろ……俺……)」
士道は自分の家へと帰って行った。
凜袮「当麻?どうしたの?」
上条「いや……何
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