サーヴァント
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。
「ッ!?」
サーヴァントの動きに少し戸惑いがあったがすぐに顔を横へと逸らしてかわす。どうやら相手のサーヴァントもさすがに今の攻撃は予想していなかったらしい。
「おいサーヴァント。どこを見ている?」
「いつの間にッ!?」
少しサーヴァントが目を逸らした隙にセイバーは一気に加速し、相手との
距離を詰めた。相手もすぐに応戦しようと銃を構えるが、
カンッ!
セイバーがサーヴァントの銃を剣で弾く。銃は宙高くに浮かび上がり、とても取りに行けるような距離ではない所まで飛ばされた。
「くッ!!」
これでは反撃のしようがない、そう判断したサーヴァントは後ろへと後退しようとするがセイバーの剣の間合いからは逃れていなかった。
「これで詰みだ!」
セイバーが剣を前に突き出す。この攻撃が通れば、相手のサーヴァントはただでは済まない。この勝負、セイバーの勝ちだ!
そう思った時だった。
セイバーの剣が相手のサーヴァントの腹を貫こうとする寸前、ムーンセルから戦闘中止の合図がきた。それと同時にセイバーは敵を目前にして攻撃をピタリと止める。
「ちっ、あともう少しのところで……」
忌々しそうに言いながら、武器を下ろすセイバー。
「な、何やってやんだよお前!!それでも僕のサーヴァントかよ!!」
その後、慎二が情けない表情を浮かべながらサーヴァントに駆け寄っていく。サーヴァントの方は自分が死にかけたというのに笑みを浮かべながら不機嫌なマスターの対応をしている。
「あんたの為に戦った私があんたに罵られるとは…慎二ィ、やっぱりあんたは良い悪党だねぇ」
「何訳分かんないこと言ってんだよ!とりあえずこっちはお前に金を払ってるんだ!その分働いてもらわないとこっちも割に合わないんだけど!?」
「大丈夫だよ慎二。最終的に勝つのは私達だ。大船に乗ったつもりでいりゃあ良いんだ!」
サーヴァントはあははと笑いながら慎二の背中をバンバンと叩く。叩かれる度に慎二から痛い!痛い!と悲鳴が聞こえてくる。見る限り、二人はなかなか良いコンビだと思ってしまう。
慎二はこちらをキッと睨み付けると、口を開けてこう言った。
「はん!今回たまたま勝ったからっていい気になるなよな!次はこうはいかないから覚悟しとけよ!」
そう言うと、慎二はアイテムを使いこの層から消えていった。
そして、嵐が過ぎ去ったかのようにこのフロアはシーンと静まり返る。
「……」
辺りを見渡せばデコボコになった床、散乱した岩壁などが散乱していた。本当に嵐が通り過ぎた、そう言っても過言ではない。
サーヴァント同士の戦闘でここまでフロアの形を変形させてしまうのはそれほどの力を持っている事が
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