第2章 闇艦娘、響
第03話
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愛してるぜ、響・黒。愛してるぜ、響・黒。愛してるぜ、響・黒。愛してるぜ、響・黒。愛してるぜ、響・黒。愛してるぜ、響・黒。愛してるぜ、響・黒」
響・黒はうっとりとした目をしながら、ぎゅううと提督を抱き締める。
「あああああああぁ……嬉しい、嬉しいよ提督ぅ……こんなにたくさん愛をくれて……嬉しい、嬉しいよぉ……私も愛してるよぉ。提督のこと、愛してるよぉ……私には提督しかいないもの……私にとって、提督が全てだもの……私の空っぽな世界は、提督で埋め尽くされているよ……」
提督は響・黒の耳たぶをきつめに噛む。
「ひぃぁうッ」
「お前の世界が俺で埋め尽くされてくだぁ? 何言ってやがる、俺以外にも闇艦娘達がいるだろうが。あいつらはお前の仲間だろうが」
「仲間……確かにそうだけど、でも……むしろ敵というか……ライバルになるのかな……味方じゃないよ……」
提督はぎりりぃと響・黒の耳たぶに歯を喰い込ませる。
響・黒は痛みに身を震わせた。
「ったくよぉ、俺を取り合おうとすっからそういう考えになっちまう。俺を取り合うんじゃねぇよ、仲間同士で俺を共有すんだ。俺を独占すんじゃなくてよぉ、仲間同士で犯り合え。そんでよぉ、俺を通してあいつらと共通の意識を持てや。そうやって結ばれた絆は、これ以上ねぇくれぇに深くてよぉ、物凄く強固なもんになんだぜ」
響・黒は納得したような、府に落ちないような、複雑な表情を浮かべている。
「みんなで提督を共有する……それって提督の命令? 提督がそうしろっていうなら、響・黒はそうするよ」
提督は頭を上げ、響・黒の鼻に噛みついた。
「ふぐぅッ、痛いよぉ」
「アホかぁ! だれがそんな命令するかよ。あくまでもよぉ、お前の意思でやれや。お前自身で決めろ。いいかぁ? お前がそうしたいと思ってなきゃよぉ、まったくもって意味ねーんだわ」
「……でも、提督は私がそうすることを望んでいるよね? 確かに提督は命令はしてないけど、でも、そうしてほしいとは思ってるよね?」
提督は響・黒の鼻の頭をちろちろと舐め撫でる。
「まぁ、そうだわなぁ。お前にそうしてもらいてぇってのはあるわなぁ」
響・黒は顔を振って提督を振りほどき、そして顔を上げて提督の鼻を甘噛みする。
「ならそうするよ。提督のためだったら、私は本気でそれができるもの。無理してるわけじゃないよ? 自分を偽ってるわけじゃないよ? 提督のためだったら、本当でそうしたいと思えるの。だから……みんなで提督を共有するよ。もう私だけにしてなんて、言わないよ」
提督は顔を振って響・黒を振りほどき、そして響・黒の小さな口に自らの口を寄せていく。
「そうか……愛してるぜ、響・黒」
「私も……愛してるよ、提督
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