マクロスF
0777話
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」
放たれた生体ミサイルをジャマーを使ってあらぬ方向へと逸らし、距離を縮め……瞬間、T-LINKシステムでこちらに対する2つの殺気とすら呼べないような敵意を感知する。その敵意を感知した瞬間には既にT-LINKシステムを通してヒュドラを動かし、前方左右に内蔵されているランツェ・カノーネを放ち一撃で撃破する。
2機のVF-27の爆発を後方へと置き去りにし、そのまま女王級との距離が更に縮まってきたところでブレラからの通信が入る。
『聞け! 狙うのはクイーンの頭だ! バジュラの心は、頭ではなく腹にある! そしてグレイス・オコナーはクイーンの頭部を乗っ取っている!』
『腹!?』
『……そうか!』
「なるほど」
『この……虫けら共がぁっ!』
アルト、オズマ、俺の3人が頷きを返し、その通信を聞いていたのだろう。苛立たしげなグレイスの言葉が周囲へと響き渡る。
その言葉と共に、再び現れるVF-27。その数10機。ちっ、どこまでもしぶとい!
T-LINKシステムによりヒュドラを操作して攻撃しようとした、その時。
『行けぇっ、アクセル! ここは俺達に任せろ! お前は奴を、グレイスを討てぇっ!』
叫び声と共に、散会するオズマ機と、それに続くアルト機、ブレラ機。
確かにこの場で時間を消費する意味は無いか。
一瞬で判断し、VF-27はそのままオズマ達に任せて女王級目がけて突き進む。
ツイン・ドライブを全開にし、常人ではISCがあっても瞬時に意識を失い、そして命を失う程のG。それを全く意に介せず速度を上げ……やがて目標でもあるクイーンの姿が見えてくる。
頭部……なるほど、ならあの細い首から分断すればいいな。
「っと、往生際が悪いんだよ!」
これ以上は近づかせまいとして振るわれる女王級の腕を掻い潜り、その大振りをした一撃が逆に俺へと決定的なチャンスを与える。
「アダマン・ハルパー、モード・ランス! 加速、直撃!」
その言葉と共に、スライムで作られている大鎌が巨大な馬上槍へと姿を変える。そして使用された精神コマンドによりニーズヘッグが出せる速度は極限まで上がり……それは同時に、馬上槍での攻撃力へと転化される。
ズンッ!
そんな衝撃を一瞬だけ感じ、気がついた時には既にニーズヘッグの姿はクイーンの首を貫通し、女王級の頭部は身体から切り離されてバジュラ本星の方へと落ちていくところだった。
ここで決めるっ!
ヒュドラのスラスターとエナジーウィングを使って機体を強引に反転させT-LINKシステムによって狙いを付ける。
ランツェ・カノーネ、T.T.キャノン、メガバスターキャノン、ブラックホール・ランチャー、ヒュドラに装備されているビーム砲系18門、腹部拡散ビーム砲、エナジーウィング。そ
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