第二部 文化祭
第52話 ストレア
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
トレアとは今知り合ったばかりだし、そもそもさっきのはちょっとした事故で」
「何のこと? わたしは別に何も疑ってないけど? それとも、言い訳しなくちゃいけないようなことしでかしたのかな?」
にこやかな表情だが、目が笑っていない。アスナさん激おこ。
「頼むから信じてくれ。俺は無罪潔白innocenceなんだ!」
「言い訳はあとで聞きます。とりあえず、今は無事に文化祭を終わらせることが先決でしょう?」
「……ごめん、完全に忘れてた」
「そんなことだろうとは思ってたわ。……それじゃ、ストレアさん。わたしとキリト君には用事があるから、お先に失礼させてもらうわね」
アスナが言うと、ストレアはにこっと無邪気に微笑んだ。
「うん、いってらっしゃい! また今度デートしようね、キリト!」
「……キリト君?」
「だから誤解なんだって! ああもう、早く行かないと文化祭終わるぞ!」
「何よ、自分だってさっきまで忘れてたくせに。っていうか、そんなにすぐに終わらないわよ……きゃっ!?」
俺は、アスナの手をぐいっと引いて駆け出した。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ