驚愕!妖精の尻尾!2
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「あ、貴方が『妖精の尻尾』のマスターですか?」
「うむ、ワシが『妖精の尻尾』三代目マスター、マカロフ・ドレアーじゃ」
世間で騒がれている程の連中を取り仕切っているギルドのマスターとうのだからもっと貫禄があると思っていたのだが、ただの小さいじいさんであったことにガリアは驚きを隠せないでいた。
「そうなのか…貴方が…」
「なじゃ…不満そうじゃのう」
「いや、不満とかじゃなくて…もっと…こう凄い人が出てくると思って…」
「そうか…そうなのか…」
どうやら、ガリアの発言にショックを受けてしまったのか、マカロフは受付カウンターの隅でいじけてしまった…
「いや、本当に申し訳ないです!」
「いやいや、いいんじゃよ…素直で…素直で…」
これが本当にマスターなのかと本気で疑っているガリアだが、ミラが『マスター、しっかり』と元気付けている所を見ると本当なのかと少々、混乱していたのだった。
「まぁ、何にしろ、ガリア・クライム君!」
「はい!」
「君のギルドへの加入、認めよう…ようこそ、『妖精の尻尾』へ!今日からお主はワシらの家族じゃ。悲しい時も楽しい時もそれを分かち合う…それが我がギルドの方針じゃ、心掛けるように!」
「はい!わかりました、マスター!」
「うむ、ワシはまた作業に戻る。今日は見学という形でゆっくりしておきなさい」
そう言ってマスターマカロフは奥の建設中のギルドの方へ歩いて行った。
「早速、ギルドの紋章を刻みたいんだげど…その前に…」
ミラが『妖精の尻尾』の紋章の刻まれた判子を持っているが、何故か悲しそうな顔をして下を向いていた。
ガリアは何故そんな顔になっているのか大体予想がついていた…
何故なら…
「受付カウンター、何で半分割れているの?」
先ほどカナに対してキレてしまった時の勢いでカウンターを破損させてしまったからだ…
ガリアは顔からたらたらと汗が流れていく…ミラが怒ったところを先に見てしまったため、恐怖がガリアを襲う…
そして…
「申し訳ございません!!自分がカッとなってカウンターぶっ壊しちゃいました!」
しばらく、沈黙がガリアとミラの間に走る…
先に口を開いたのはミラだった。
「…そうだったんだ!今後、ないようにね!」
超笑顔でガリアを笑いかけるミラはガリアから見るとその笑顔がガリアにさらに恐怖を植え付けた。
「は、はい…もうしないッス…」
「はい、よろしい!」
彼女のその無垢な笑顔にガリアは絶対ミラに逆らわないと決めたのだった。
とここまでが今日までに起きた話だ。
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