暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン-ゲーム嫌いの少女冒険譚-
アインクラッド編
パーティー編成と逆恨みのデュエル
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「見ていてくださいアスナ様! あんな小娘など一捻りにしてくれましょう!」

この言葉を聞いて、冷静だった頭は完全に吹っ切れた。最初はある程度戦ってから決めようと軽く八百長染みたことでもしようかと思ったが、そんなことは余計なようだ。少しでも早くこの目の前の男を倒すことが必要だ。

「倒れろぉぉぉ! 小娘ぇぇ!」

デュエル開始までのカウントダウンが終わりクラディールは両手剣を携えて突進してくる。こちらの武器は片手剣であるから、受け止めるのも難しい。筋力値が高ければ打ち合えたかもしれないが、生憎そこまで筋力値にパラメーターを振っていないためにそんなことは不可能だ。だから私は最初から受け止めることを捨てている。

「やっぱり、でかいだけで大振りな動きなのは仕方ないのかもね……せーの!」

「なっ……バカな!?」

クラディールの突進技をいとも簡単にいなし、両手剣の刀身の腹部分に全力で剣を当てた。その後、クラディールの両手剣はヒビが入り、真ん中から折れてしまった。システム外にあるらしいスキル〈武器破壊〉だった気がする。ぶっつけ本番だったが、成功して良かった。

「これで勝負は決まりましたね。さぁ、早く降参してください。」

渋々とクラディールは「アイリザイン」と呟き、デュエルの勝敗が決まった。その後、アスナから護衛任務の解除と謹慎命令が下った。こちらに逆恨みのセリフを吐きつつも、クラディールは転移した。これで迷宮区に出る準備は整ったので、ようやく74層の迷宮区へと向かうのであった。

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