暁 〜小説投稿サイト〜
闇を祓う者〜魔法少女と内なる力の使い手〜
リリカルマジカル♪
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「よいしょっと。ここか、三つ目の世界は」

 次元の裂け目から出るとそこは雪ぐn……ゲフン。海の近くだった。

「海かぁ、懐かしいなぁ。臨海学校を思い出すなぁ……ん? なんでこんなに声が高い?」

 海を見てISの世界のことを思い出していると、自分の声がやけに高いことに気がついた。ついでに言えば、海を見ているときから視線が低い。

「うわぁ〜! 彼方くんちっちゃくなってる〜!」
「ルナ!? なんで突然現界しt……ムギュ」

 いろいろ考えて嫌な予感にたどり着いたところで、突然ルナが現界した。理由を聞こうとしたら前から抱きしめられて途中で中断させられた。その一連の行動とルナの台詞が俺の推測が正しいことを教えてくれた。……そんなことよりも、ルナの胸が俺の顔を包んでいて非常に「ごちそうさまです」な感じなのだが、いい加減息が止まって……くるしぃ……

「うわぁ! ごめん! 彼方くん!」
「ふぅ……、いいよ。それでルナ」
「なぁ〜に〜?」
「俺ちっちゃくなってんの? てかスゴいご機嫌だな」
「えヘヘ〜、ちっちゃくなってるよ〜。機嫌がいいのは〜、彼方くんが〜可愛いからだよぉ?」
「お前、キャラ変わってね?」

 やっぱりちっちゃくなってるか……。ということは、このぐらいの歳がこの世界に都合が良いわけだ。一体どれくらいの歳になってるんだろう? ルナに言って自分の姿を見せてもらった。因みに、ルナはそんな俺の動作を見てずっとニコニコしている。

「う〜ん、小学3年生ってところか?」
「そんな感じだね〜(^ω^) 可愛いなぁ〜」
「聞こえとるぞ」
「(゜ロ゜)ハッ」
「というかさ、なんでわざわざ顔で顔文字やってるの?」
「違和感ある?」
「そりゃあもう」
「あ、そう? じゃあ止めよ」
「それはともかくとして、ここが何処だか探りに行こうか」
「そうだね」

 トコトコ歩いて行くと、公園を発見した。

「海鳴臨海公園……。なるほど、分かった」
「リリカルなのはの世界だね」
「魔法が鍵になる訳だな。あんまり仮面ライダーにはなれないな。その代わり、ハイスクールD×Dで覚えたテイルズの魔法が使えるか」
「リリカルなのはの魔法も覚えられて一石二鳥だね」

 この世界の把握も終わった。さて、俺達の拠点を探さないとな。

「今までは最初からだったから家が分かってたけど、今回は転移だからなぁ」
「どうなるんだろうね?」

 そんなことを言いながら歩いていると、腹が空いてきた。身体が小さくなっている分だけ燃費が悪くなってるな。身体能力が変わっていないのが救いだな。

「彼方くん、ここで休憩する?」
「そうだな」

 ルナが指差したのは喫茶店だった。「喫茶 翠屋」か……。ん? 翠屋って確か……?


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