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魔法少女リリカルなのは〜結界使いの転生者〜
無印編
ジュエルシード
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ス停に突如、残念イケメンの少年が現れ(名前なんだっけ?)、なのはたちに気持ちの悪い笑みで挨拶してきた。

「お、おはようなの・・・」
「なによ・・・」
「おはよう・・・」

3人は嫌そうな表情を浮かべ、少年に挨拶する。

「おい、モブ!?何、俺の嫁たちに付き纏ってるんだ!?あの娘たちが嫌がってんのが分かんねえのか!?」
「はあ?」

いきなり少年の意味不明な言いがかりに、龍一は困惑する。

「誰が、あんたの嫁よ!?」
「相変わらず、アリサはツンデレだなあ」
「うるさい!?頭に触ろうとするな!?」

少年がアリサの頭に触ろうとするとアリサはその手を叩き落とす。

なのははその光景に苦笑し、すずかは龍一の陰に隠れる。

周りの人間も含め、この場にいる全員が迷惑そうな顔をしていたが、少年はそれに気づかず3人になれなれしく話しかけていた。





「いいか!?今度俺の嫁に付き纏ったらただじゃおかねえぞ!?」

結局、バスを降りるまで彼の話は続き、バスを降りた後は、また別の女性に話しかけに行った。

「災難だったな。3人とも」
「そう思うんなら助けなさいよ」
「会う言うタイプは何言っても聞かん。気が済むまで無視し続けるに限る」
「にゃはははは・・・疲れたの」
「ごめんね、龍一くん。ずっと盾にしちゃって」
「まあ・・・気にすんな」

そう言いながら、3人は教室に向かった。





昼休み。

龍一はいつも通り一人で昼食にしようと弁当を広げると、案の定、3人に屋上まで連行され、一緒に食べ始めた。

「・・・将来かぁ・・・・」

突然、なのはがそう呟いた。

恐らく、今日の社会科の時間にやっていた『将来なりたい職業』が原因だろう。

「アリサちゃんとすずかちゃんはもう結構決まっているんだよね?」
「家はお父さんもお母さんも会社経営だし、一杯勉強してしっかり跡を継がなきゃってくらいだけど?」
「あたしは機械系が好きだから、工学系で専門職がいいなって思っているけど」

前世のころから思ってたけど、本当に君たち小学3年生?

普通の3年生はそこまで明確なビジョンを持っていない人間が大半だし、『工学系』だの『専門職』だのと言った難しい言葉は知りません。

「二人とも凄いなー」
「なのはは『翠屋』の2代目じゃないの?」
「うん・・・それも将来のビジョンの一つではあるんだど・・・やりたいことは何かある気がするんだけど、まだそれが何なのかハッキリしないんだ」

それが普通です。

「あたし特技も取り柄も特にないし・・・」
「馬鹿ちん!?自分からそんなこと言うんじゃないの!?」
「そうだよ!?なのはちゃんにしかできないこときっとあるよ!?」


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