暁 〜小説投稿サイト〜
いつの間にかハイスクールD×Dの木場君?
眷属、集めます
第27話
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槍しかないっすよ」

「そう言えば攻撃方面は後回しにしていましたね。なら、僕が隙を作りますから担いで逃げてくれますか?部屋を出て左に曲がって吹き抜け部分に出たら右です」

「防御もお願いします。回避も諦めてスピード第一に考えますから」

「構いませんよ。今日は一番頑丈な服を着てきてますから、このまま盾にしてくれて構いませんよ」

「いや、それはさすがに遠慮したいんすけど」

「仕方ありませんね。適当に捌きますから頑張って逃げて下さい」

そろそろ話し合う時間も惜しくなってきた。車いすから降りて収納のカードから符と試験管を取り出します。その後、ミッテルトさんに後ろ向きに担ぎ上げられて準備完了です。

「合図を出しましたら扉を蹴り開けて下さい。出鼻を挫きます」

「了解っす」

モニターを見ながら鏡像と本物を確実に見分け、タイミングを計り

「今です!!」

「うおっしゃああああああ!!」

ミッテルトさんが体内の魔剣に力を流し込み、全力で扉を蹴り開けると同時に走り出します。会長と真羅さんはもくろみ通り驚いて足を止めてしまっていますから逃げ切れれば良いんですが。

とりあえず用意しておいた試験管を通路に放り投げて煙幕を張る。特別製の魔力感知をジャミング出来る物ですから少しは戸惑ってくれるでしょう。そう思っていたのですが、煙幕を無視する様に通路一杯の大きさの水で作られた蛇が襲いかかってくる。

「ぎゃあああああ、ヤバいっす!?」

「ほらほら頑張って。よっと」

用意しておいた符を蛇に向かって投げつけて起動させる。蛇を構成する水の半分程を吸収して符は流されていく。

「見た目よりも魔力を込めてあるみたいだね。ほぼ全ての魔力を使って作ったかな?」

更に続けて2枚の符を投げて蛇を無力化する。これで符は品切れですね。新たに収納のカードから魔力が込められたルビーを4つ取り出して右手に握り込んでおく。僕が会長の立場ならここで札を全て切りますからね。ここがこの勝負の正念場です。間違いなくフェニックスの涙で魔力を回復させています。そしてその魔力で全ての決着を付けるはず。それを凌げば僕らの勝ち、凌げなければやはり僕らの勝ちです。先程の蛇程度なら僕の神父服は抜けません。

そう思っていたのですが突然虫の知らせと言いましょうか、悪寒が走り、僅かにだけ使える魔力を使ってミッテルトさんの足を引っかけて転ばせます。次の瞬間、頭の上を何かが通過した様です。

「あべし!!」

いきなり転けたミッテルトさんが受け身も取れずに顔面から床に突っ込んで滑っていき、変な声を出していますが実際は大したことは無いでしょう。なので先程の魔法に対する対応が先ですね。握り込んでいたルビーをバラまき、起動コードを告げる。


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