眷属、集めます
第27話
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扱えてるんっすか?」
「まだまだですよ。常に成長を続けていますし、どこまで成長するのか分からないのが現状ですね。もうちょっと頑張れば剣以外も産み出せそうなんですけどね。槍とか弓とかなら。消耗は激しいでしょうし、別の方法で産み出せるので意味はないんですけど何処でどう成長するのか分かりませんから鍛えれる限り鍛え続けようとは思ってますよ」
そんな話をしていると、屋上のカメラにシトリー眷属を僕の眷属達が囲んでいる様子が映し出された。
「さて、このままでは会長に勝ち目は完全にありませんので、少しだけ手を貸してあげましょう。特撮の悪役みたいに」
「そして殺られるんっすね、分かります」
「頑張って下さいね、ミッテルトさん。僕は戦えませんから」
「ちょっ、勘弁して下さいよ!?」
慌てるミッテルトさんをわざと放置して放送機器のスイッチを入れる。
「これでチェックです、会長。まだ続けますか?」
『木場君、ですか。確かに状況的にはチェックでしょうが、まだチェックメイトではありません』
会長が相手を指定しない念話で返答してきてくれる。
「ええ、そうですね。では、最後の一手を打たせてもらいましょう」
そこでマイクのスイッチを切り、ミッテルトさんに指示を出す。
「ゼノヴィアさんに最大出力での聖剣砲を真上に撃つ様に、砲撃のタイミングで屋上に居る皆に屋上から飛び降りる様に連絡を入れて下さい。飛び降りる際、建物から離れすぎない様に壁面を滑る様にとも」
「了解っす!!」
ミッテルトさんが秘匿回線の念話で全員に指示を飛ばし、絶妙なタイミングで逃走させる事に成功する。全員が屋上から飛び降りた次の瞬間、ゼノヴィアさんの本来の愛用武器であるデュランダルから放たれた光力を固めた斬撃がデパートの屋上を吹き飛ばす。
『断罪の剣、ハートの7、規定によりリタイア。ソーナ・シトリー様の騎士1名、戦車1名、僧侶1名、兵士1名リタイア』
「今のでまだ生きてるんっすか!?」
リタイアした中に会長と真羅さんが居ない事にミッテルトさんが驚いていますが、僕はモニターを見渡してその姿を確認しています。追憶の鏡をただの鏡として扱って、出来る限り姿を隠しながらこの警備室に向かって真直ぐに突き進んで来ています。
「真下からの砲撃を見切られていましたか」
先程の砲撃の際、僕の眷属達が屋上から逃げ出した時には会長と真羅さんが一箇所に集り、足下に追憶の鏡と障壁をかき集めていました。そして真直ぐにこちらに向かってくると言う事はここを抑える事は考えていたのでしょうね。
「ミッテルトさん、戦闘準備を。すぐにでもここに辿り着きますよ」
「せ、戦闘準備っすか!?しょぼい光弾とか光
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