暁 〜小説投稿サイト〜
いつの間にかハイスクールD×Dの木場君?
眷属、集めます
第27話
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いのに」

「あれなら延々と逃げられそうっすね。あれって硬いんすか?」

今度は煎餅の袋を開けて食べ始めるミッテルトさん。

「それもやっぱり所有者の熟練度次第ですね。たぶん、量産型の光剣なら一本駄目にする気で使えば切れそうですね。一枚貰えますか?」

ミッテルトさんに煎餅を貰って齧ります。おや、味が変わっていますね。僕は前の方が好きですね。

「つまりあそこに居る三人からすれば」

「紙とまでは言いませんが、まあ簡単に、切れましたね。と言うか細切れにされて苦しんでますね」

「痛覚はあるのか。身体の一部と言う扱いか?私にも寄越せ」

ゼノヴィアさんも煎餅を齧り始めます。

「たぶん、そうみたいっすね。こう、腕がもう一本生えてるとかそういう感じっぽいっす」

「その感覚で合っていると思いますよ。それにしても勿体ない。真羅さんも匙君も神器を全然使いこなせていませんね。ああ、勿体ない。色々と使い道が思いついてイライラしてきます」

「興味があるな。どんな使い道なんだ?」

追憶の鏡(ミラー・アリス)なら合わせ鏡の要領で威力を保持しつつ、タイミングを合わせて自分でも鏡を割ってどんどん積み重ねたり、2枚に半分ずつ衝撃を与えて数を増やしたり、それを鏡から鏡に反射させながらのオールレンジ攻撃。黒い龍脈(アブソーブション・ライン)はラインの数を増やす方面に鍛えるのは当然として、見えるラインと見えないラインを組み合わせるのが基本かな。あとは、遊びでラインを編んで魔獣を作り上げたりするのも楽しそうだね」

「うわぁ、普通じゃ考えない様な使い方っすね」

「考えるのを止めたらそこで終了です。色々と小細工をして格上に立ち向かうのが人間です。それを忘れてしまったようで残念極まりないです。そろそろゼノヴィアさんは移動を始めて下さい」

「何処に移動するんだ?」

『ソーナ・シトリー様の騎士1名リタイア』

「吹き抜け部分の中央に移動して下さい。追って指示を出しますので。あと、この符で隠れておいて下さい」

聖剣のオーラを隠す事が出来る府をゼノヴィアさんに渡しておきます。これで奇襲が出来ますからね。

「分かった」

お菓子のゴミをゴミ箱に捨ててからゼノヴィアさんが警備室から出て行く。

「ミッテルトさんは他の皆さんに連絡を。屋上で包囲しながら逃がさない様にして下さいと」

「了解っす」

『ソーナ・シトリー様の僧侶1名、兵士1名リタイア』

「そこそこ脱落しましたね。匙君も限界に近いですし、ゼノヴィアさんに指示を出す頃には半分残ってれば良い方ですかね?」

「そうっすか。そう言えば、さっきの神器の話でちょっと気になったんっすけど」

「何ですか?」

「ボスは神器を完全に
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