暁 〜小説投稿サイト〜
いつの間にかハイスクールD×Dの木場君?
眷属、集めます
第27話
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蜂が大量に飛んでくる。曲がり角から手鏡だけが姿を見せている。こちらからの攻撃を警戒しての事だろう。水の蜂を収納のカードから新たに光剣をもう一本取り出して二刀流で切り払っていく。光剣を振っているうちに一番傷が深かった右脇腹の傷が開いたようで血が床に落ちる。

それを見て更に攻勢が激しくなる。蜂に加え、蝙蝠と鼠が追加される。捌ききれる量とは言え、激しく動かなければならないので傷口が更に開いていく。思っていたよりも余裕はありませんね。指先の感覚が少しずつなくなっていく。会長の魔力残量は支給されたフェニックスの涙以外に回復薬を持ち込んでいなかったと想定して4割と言った所ですかね。このままなら僕が先に耐えられませんね。

そう思っていた矢先に右手に持っていた光剣を落とし、体勢まで崩してしまう。そして、ここぞとばかりに曲がり角から会長が飛び出してきて最初のウォーターカッターを同時に3発同時に放ってくる。あっ、詰んだかも。

「祐斗さん!!」

後ろから鏡が割れる音が聞こえ、次に白音さんの声が聞こえると同時に背中から押し倒されて、先程足を引っかけたミッテルトさんの様に床を滑る羽目になります。おかげで傷口が更に開きましたがウォーターカッターを回避出来たので良しとします。顔も打っていませんし。

続いて、壁を壊す音が曲がり角の向こうから聞こえてくると同時に

『ソーナ・シトリー様の女王、リタイア』

グレイフィアさんのアナウンスが流れる。残るは会長だけで挟み撃ちの形になる。白音さんの助けを借りて立ち上がる頃には久遠さんとヴァレリーさんとルゥが僕達の壁になってくれる。

「ここまでのようですね。リザインを宣言します」

「ええ、予想以上に手こずりました。全力だったのを認めます」

『ソーナ・シトリー様のリザインを確認。このゲーム、断罪の剣の勝利です』

勝ちましたが、反省点は多いですね。特に僕の反省点が。少し、アザゼルさんに相談して色々と考えてみましょうか。





後日、会長と真羅さんに下部組織への加入許可を送りましたが断られてしまいました。残念です。

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