眷属、集めます
第27話
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策があるんだけど。まあ、今回は止めておこう。下部組織として使えるかどうかを確認するゲームだからね。それから特別ルールね。えっと、一定以上の器物破損で退場か。大したことは無いね。全員に特別ルールのことを説明してから詳しい作戦について話し始める。
「案内図から見てもらえば分かる通り、侵攻ルートは屋上、立体駐車場、中央の吹き抜けの三方面になります」
「なら私は屋上だな。細かい事など考えずに戦えそうなのは屋上だけだからな」
ゼノヴィアさんがそう発言しますが、却下します。
「ゼノヴィアさんには他に役目があるので却下です。屋上には白音さんとギャスパーとグリゼルダさんとルゥが向かって下さい。ルゥは攻撃禁止ですよ、あと、ページモンスターの召還もです。グリゼルダさんの言うことを聞いて下さいね。基本的には足止めで構いませんので。中央の吹き抜けには紫藤さんとヴァレリーさんと久遠さんが向かって下さい。ただし、吹き抜けになっている場所だけで戦って下さい。店内に逃げ込まれた場合は放置で構いません」
「どうして?」
「それはこの後説明します。最後、ゼノヴィアさんとミッテルトさんと僕は立体駐車場と店内にトラップの巣を作ります。立体駐車場には分かりやすい上に近づきたくない様に思わせる罠を大量に、店内には分かり難い様な罠を仕掛けて回ります。ゲーム中も隠密行動をとりながら積極的に罠を作っていきます。ゲームの進行具合では追加で指示を飛ばしますので通信のラインだけは絶対に開いておいて下さいね。迷えばすぐに確認をとってください。そして最後にアザゼルさんには最も重要な役目を与えます」
「おいおい、オレはゲームに参加しないんじゃなかったのか?」
「ええ、戦闘に使う気はありませんよ。アザゼルさんは、今からこの本陣付近を破壊してください」
「はぁ?」
「どの程度の器物破損で退場になるのかを確認します。これを知っているのと知らないのでは戦術に大きな差が出て来ます。最初から戦闘に使えないのなら確認の為の捨て石にするのが有効ですからね」
「理屈は分かるが、ずいぶんはっきりと捨て石扱いにするんだな」
「実戦ならこんな事はしないんですけどね。あくまでこれはゲームですから」
「分かったよ。それじゃあ、壊し始めるぞ」
「ああ、ちょっと待って下さい。白音さん、ちょっと宝石店まで行って高価な宝石を幾つか持って来て下さい。面積ではなく被害総額の可能性もありますから」
「分かりました」
しばらく待ち、白音さんが持って来た宝石をアザゼルさんに壊してもらってからフードコートの壁を光の槍で壊してもらう。お店一軒ほどの壁を破壊した所でアザゼルさんだけに警告が送られ、更にテーブルとイスを5組程壊した所でアザゼルさんが退場になる。
『断罪の剣
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