マクロスF
0776話
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だ、その時。まるで堪えきれないとでもいうような笑い声が響き渡る。
『あははははははは。黙って聞いていれば、何をふざけたことを。この虫共と仲良く共存? そんな事が出来る筈が無いでしょう? いえ、私が許さない。バジュラを支配する神である、この私が!』
哄笑しながら叫ぶグレイス。同時に、クイーンの周辺には幾つもの……それこそ数十、数百といった数の、白い体色のバジュラがデフォールドしてくる。
ちっ、こっちが話している間に全く動きを見せなかったのは、この準備をしていたからか。相変わらず如才ない。
『アクセル・アルマー。確かに貴方のようなイレギュラーを計算に入れていなかったのは私のミスかもしれない。けど、それも所詮は誤差範囲でしか無いという事を教えて上げましょう! さぁ、行くのよ! 神に逆らう愚かなる者達に対し、神罰を与える為に!』
フォールド波による通信が周辺一帯へと響く。
同時に、こちらへと向かってくる白いバジュラ。……ただし、その半数程はクイーンからも、そして俺達からも離れた場所にいるシャドウミラーの部隊へと向かっていく。
それを止めようとする通常のバジュラ達。
シェリルとランカの歌が流れる中、俺もまたオープンチャンネルを開きながら口を開く。
「シャドウミラー各機、神を僭称する者に己の分というものを教えてやれ。この俺、アクセル・アルマーの名の下に!」
こうして、マクロス世界での最後の戦いの幕が切って落とされる。
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