出会いと紹介
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いかと思って調べさせてもらったんよ。名前から分かるとおりあたしもそこの出身やからな」
「本当ですか!?」
剛は思ったより早く帰れるかもと喜んだが・・・・・。
「でも、あんたが指定した場所に警察の隊舎なんてなかったで」
「え?」
その言葉に頭が真っ白になる剛。
はやての隣でモニターを開くリイン。
「はい。昨日剛さんが言った住所を検索してみました。結果がこれです」
そう言ってモニターを拡大するリイン。
剛はその画面をのぞき込むが、リインの言った通り、その場所には全く違う建物が建っていた。
「じゃあ、○○○○を調べてみてください!!実家のでっかい屋敷が映っているはずです!!」
「分かりました」
そう言って、調べるリイン。
しかし、表示される場所にはただの住宅街が映っているだけであった。
「そ、そんな」
「まあ、最初ので大体見当がついてたけど、これではっきりしたな。貴方の地球とあたしの出身の地球は全くの別もの、『パラレルワールド』って言うやつや」
「パラレルワールド・・・・」
「あいにく、管理局でも理論は存在するんやけど、実際にパラレルワールドを渡る技術は確立されていなくてな。あなたを送り届けることは不可能なんよ」
「・・・・・そうですか。・・・・・・本当にどうにもならないんですか?・・・・・故郷には残してきた者が・・・・・妹との約束が・・・・・・・」
「本当に申し訳ありません」
暗い表情で落ち込む剛。
それもそうだろう。
今まで当たり前に会えていた大切な人全てと二度と会えないと告げられたようなものであるのだから。
「せやかて、このまま放り出すほどあたしたちも鬼やない。もし良かったらここで働きませんか?戸籍や衣食住しっかり保証しますよ?」
「ああ・・・・・・・それしかなさそうだな・・・・・・」
暗い表情は晴れなかったが、剛はしぶしぶ機動六課に厄介になることにした。
「どうして、こうなった?」
「さあ!!かかってこい!!」
今、剛がいる場所は機動六課の訓練室。
あれから、剛に機動六課の仕事を紹介するためにかつて彼が勤めていた黒狼連隊についてはやてが尋ねた。
それが、全ての元凶であったようだ。
彼が勤めていた特殊機動隊が魔法絡みの暴走や災害を鎮圧するための部隊であり、特に彼が所属していた黒狼連隊は対魔導師、対化物戦闘に特化した少数精鋭の部隊であることを伝えると、はやては剛が非魔導師であったことから、戦闘部隊員であると言うことが信じられず、そしたら、最近訓練不足気味であったシグナムが通りかかったらしく、『実際に戦えばハッキリする』と超展開を見せ、剛を半ば無理やり連れて行ってしまったのだ。
「シグナム!!やり
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