無印編
誘拐事件・前篇
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ものを構える龍一がいた。
「な!?どうやって縄を・・いや、どうして撃たれて死んでない!?」
「手首の関節を外しての縄抜けなんて基本中の基本だろ?どうして死んでないかは・・・まあ気合だ」
「他にも理由あるだろう!?」
実際のところは、とっさに父から教わった気功術を使ったのである。
気功術とは、中国武術のような『気』を用いて行われる3つの業の事である。
それは『瞬動』『外功』『内功』の3つである。『瞬動』は文字通り『ネギま!』に登場する高速歩法。『外功』は『ワンピース』の武装色の覇気のように物理的威力を高めたり、鎧のように纏ったりして耐久力を上げたりするもの。『内功』は体内の気の流れを活性化させて、感覚や身体能力を高めたりすることである。
勿論、この業は魔力でも十分に代用できる。
さっきは、撃たれた瞬間に外功で弾丸を受け止め、内功で衝撃を受けたところを治癒したのである。
余談だが、銃剣神父の『再生』は、外的措置によって、内功の力を極限まで引き出し、その上から回復魔法を重ね掛けしているのである。
龍一は外した左手首を戻し、左手にも右手と同じものを構える。
「何をぐずぐずしている!?全員打ち殺せ!?」
「いいんですか!?」
「構わん!?つべこべ言わずにやれ!?」
今度は全員が銃弾の雨霰と打ち込んでくる。
「させるか!?」
だが、龍一が瞬動で二人の前に移動し・・・・。
「速記九字!!」
右手で横に5本、縦に4本の線を空中に書く。
すると、空中に書かれた陣が広がり、弾丸を受け止めた。
速記九字は『東京レイヴン』で出てきたの技で、陰陽術の防御技である九字を簡略化したものである。
本当は『臨・兵・闘・者・皆・陣・裂・在・前』と唱えながら、一本ずつ線を引くのが正しい手順なのだが、これは上級者向けの技法であるが、龍一なら軽くこなせるのである
「はっ!!」
「ぐあっ!!」
「あぐっ!!」
龍一は手に持っている杭を投擲し、男たちの腕や肩に命中させ、銃を落としていく。
そして、瞬動で近づき、男たちを内功と外功で強化して殴り飛ばしたり、逆に殴り掛かってきたものは投げ飛ばして別の男に叩き付けた。
そして、黒服全員が戦闘不能になると・・・。
「所詮、金で雇った劣等種か・・・使えんな」
「残りはお前だけだ」
「ふん!!誰が僕だけだって?」
そう言うと氷村が指を鳴らし、奥から同じ顔をした複数の女性出てきた。
「っ!?そんな!?あれって!?」
「月村、知っているのか?」
「あれは全部自動人形っていう、ロボットみたいなものよ!!」
「そうだよ!!僕たち『夜の一族』の遺産さ!!これだけの自動人形を前に貴様になすす
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