無印編
転校と邂逅
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なんだから」
「まあまあ。減るもんじゃないしいいでしょ?なのはちゃんの実家は『翠屋』って言うお菓子屋さんだから、シュークリーム食べさせてくれるよ」
「そうよ!!Ladyの誘いを断るなんてGentlemanのすることじゃないわ!!」
「ああ。分かったよ」
梃子でも動かなそうな3人の態度に、特に断る理由もない龍一は頷いた。
3人に誘われて、龍一は翠屋にやってきた。
「ただいまー」
「「おじゃましまーす」」
「どうも・・・」
今の時間帯は午後4時。
翠屋の顧客対象である中高生は、まだ授業中で翠屋はそんなにお客はいない状態である。
「お帰りなさい、なのは」
店の奥から、どう見ても20代前半にしか見えない女性が出てきた。
「あれ?珍しいわね。なのはが皇治くん以外の男の子を連れてくるなんて」
「そうなのか?」
龍一はなのはに聞いた。
「皇治くんが他の男の子たちを怒鳴り散らすから、みんなあまり近寄ってこないの」
「なるほど」
「それで君は?」
「あ、はい。初めまして。この間引っ越してきた、守宮龍一です。今日高町たちのクラスに転入してきました」
「あらそうなの。わたしはなのはの母の高町桃子よ。みんなと仲良くしてあげてね」
(原作知識で知ってたけど、生で見るとやっぱり若いな・・・)
「おかえり。なのは」
「あ。お父さん。ただいまー」
「「「おじゃましています」」」
「その子は?」
「今日転校してきた子なんですって」
「そうか。なのはの父の高町士郎だ」
「守宮龍一です」
「それでお父さん。龍一くんがこの間なのはを助けてくれた男の子だったみたいなの」
「それは本当かい?」
「まあ。その通りです」
「ありがとう。なのはを助けてくれて」
「いえいえ」
「それで、お礼がしたくて家まで来てもらったんだけど」
「よし。分かった。今日は好きなものを食べていきなさい。アリサちゃんとすずかちゃんも一緒のどうぞ」
「「「ありがとうございます」」」
みんながお勧めするシュークリームを食べながらお話していると、気が付いたら7時になっていた。
お話もお開きとなり、龍一は帰る支度をする。
「ごめんね。こんなに遅くまで引き留めちゃって」
「大丈夫だよ。この時間ならまだ家には誰もいないし」
「「「え?」」」
3人の驚いた声が聞こえる。
「えっと、龍一くん。両親は?」
「母さんは俺が生まれてすぐ死んじゃって、父さんも仕事で遅いから、基本的にいつも学校から帰っても誰もいないんだ」
「ご、ごめん!?でも・・・その・・・寂しくないの?」
恐る恐ると言った感じでなのはが聞いてくる。
きっとかつての彼女と龍
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